ギターのレシピの山脇オサムです。
【山脇のレシピ#02(⇒記事はこちら)】であまりにも父親のインパクトが強烈だったようで、いろんなメッセージを頂きました。
たしかに怖い父親ですけど、その反面優しいし、面倒見いいし、冗談ばっかし言うし、僕はめちゃくちゃ尊敬してますからね。
でも、、、他にも伝説はたくさんありますよ。
その中でも思い出に残ってるお話をちょっと紹介しましょう。
父親もモトクロスをやってたんですけど、あるレースで2連ジャンプ(1つ目の山でジャンプして2つ目に着地するジャンプ)でクラッシュ。
目の前で担架で運ばれてそのまま病院に直行です。結局左肩の脱臼で包帯グルグルでコースに戻ってきたんですけど、問題は「どうやって家に帰るのか」です。
当時の車はすべてマニュアルなので左腕でシフトを変えないといけません。でも左腕は使えない。
うっそ~ん!(当時10歳)
そのままいきなり公道でて「ほい!」のクラッチ合図で1速から2速へ、2速から3速へ、信号待ちでニュートラルへ。たまに1速から4速に入ったり、3速から2速に入ったり。
僕が右腕でシフトを変えて、なんとか家へ帰ったのでした。
中学2年くらいの時。
ジャンプにはいろんな種類があって、飛び出して初めて着地面が見えるタイプもあります。
ある日そんなジャンプを思いっきり飛んだら、着地する場所に直前に転倒してバイクに挟まれて動けないライダーがいたんです。
と思ってももう遅いです。そのままライダーの上に着地して僕もクラッシュ。
結構な事故です。僕も負傷しましたけど轢かれたライダーはもっと大変。
はやく救助を!とまわりが慌てるなか一番に父親が飛んできて一言。
うっそ~ん!
まさかの下敷きライダーを説教。バイクに挟まれたまま説教。
俺、どんな顔したらいいか分かんなかったですもん。
練習が終わって車で移動していたら、前を走る車とトラブルに。強引に前に出てその車を止めて、怒鳴り込んでいきました。
まぁこういう事はよくあるので「またかー」って感じなんですけど、その時の服装がまさかのパンツ一丁。
うっそ~ん!
イカツイおっちゃんがパンツ一丁で怒鳴りこんできたらそりゃ怖いって!
広島でのレース前日の夜。みんなコース場で場所をとって車で寝泊まりするんですけど、隣の車が夜遅くまでどんちゃん騒ぎ。
これ、オヤジ怒るな~と思ってたんですけど、「まぁそのうち静かになるだろ」とあっさり寝ちゃったんです。
あー良かったと安心してたんですけど、朝起きて隣を見ると、騒いでた男の顔がぼっこり腫れてました。
うっそ~ん!
「あんまりうるさいからちょっとお話した」だって。
絶対うそ!
あるラーメン屋さんのカウンターで食べてるときに一言。
「俺はこのラーメン好かん!」
目の前にはラーメン屋のオヤジ。
うっそ~ん!
こんな父親とのモトクロス列伝。
山脇のレシピ、次回に続く。
⇒【山脇のレシピ#04】スーパークロスを賭けた戦い。そして人生最大の挫折。