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クォーターをバッキングに入れる

山脇オサムです。

ニュアンス寄りのチョーキング

演奏の個性が出しやすいギターのテクニックと言えばなんと言ってもチョーキングです。

そのチョーキングの中にも、ピッチを完全に移動させるタイプニュアンスタイプがあって、ピッチを移動させるタイプは1音チョーキングとか半音チョーキングです。

目的の音があってそこを目指す、という感じ。

で、ニュアンスタイプがクォーターチョーキングです。半音のそのまた半分しか上げないのでピッチをコントローするというよりはニュアンス寄りのテクニックです。

このニュアンスタイプのチョーキングって主にフレーズに使われるんですけど、こんな感じでコードバッキングにも使ってもかなりカッコいいんです。

レイパーカーjrの「You’ve Got The Love」です。

 

モータウン的な匂いがしてグッときます!

畳の香りがした瞬間に実家を思い出すあの感じに似ています。

よく聞いてみるとコードバッキングの合間を縫ってちょっとしたチョーキングのニュアンスが入っているのが分かると思います。

ホント一瞬ですけどこのニュアンスが入ることですごくアナログなノリが出るんですよね。

アナログというのは「ギター的な」という意味なんですけど、こういうニュアンスってギター以外じゃなかなか出せないんです。

半音のまた半分の音は鍵盤上にはないですし、「コードカッティング」も和音が出せるギターならではの奏法ですし。

めちゃくちゃカッコいいです。

 

ブルースでもお馴染みのマイナー3rd

ぜひコードを使ったバッキングにもこのニュアンスを取り入れてみて欲しいんですけど、どの音をクォーターチョーキングさせるかというと、やっぱり「マイナー3rd」の音です。

この曲(Key=Gm)で使われているクォーターチョーキングの音もGmに対してのマイナー3rdで、2弦11fの音です。

マイナーキーでのマイナー3rdをクォーターさせる方法はブルースではお馴染みなんですけど、もちろんフレーズだけではなくてコードバッキングに使ってもカッコいいんですよね。

こういうところがセンスなんだと思います。

「素材はある。じゃあその素材をどう使う?」っていうところですよね。

ちなみに、1音でもクォーターでもチョーキングをする時って親指をネックの上にひょこっと出してネックを握る「ロックグリップ」にした方がやりやすいので、コードバッキング自体もロックグリップでやってみるといいと思います。

動画のレイパーカーjrも、バレーコード以外はロックグリップで弾いてます。

 

■マイナー3rdを使ったフレーズはこちらで紹介しています

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