

札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

いつのまにかすっかり秋でバイクで遠出の時は革ジャン通り越してもう N-3B です。…冬。
さて、今回は弦とテンション感というお話です。
硬い音を出したい、柔らかい音を出したい、そういう類のご相談をいただくもとがあるのと、楽器店時代、初めての方にはなかなか伝えるのが難しかった記憶のあるピックアップセレクターのお話も含め書いてみたいと思います。

ギター、ベース、弦楽器には弦が張られているわけですが、この図で言うと右側の黄色い線がナット部分、左側の黄色い線がブリッジ側、左手でフレットをおさえて、右手でピッキング、主に演奏に使用する部分がまずあります。
弦のボールエンドからペグまでの間にテンションがかかるわけですが、弦の張りの強さ、つまりテンションははじまりと終わり側の両サイドが強く、真ん中にいくにつれ弱くなっています。
実際にピックで弾いてみるとわかりやすいですが、ブリッジ側に近い方はキチキチにテンションがかかっているので硬い音が出しやすいです。
もっとも使うであろうピックアップの中心あたり、この辺は普通。
ネックとボディのジョイント付近、この辺はブリッジ側、中心あたりから比べるとまろやかな音が出しやすくなります。
ピッキングの強弱ももちろんありますが、弦のテンションに違いのある位置でピッキングすることでそもそもの音色の違いを出せるわけですね。
弦楽器っておもしろい。
エレキギターの多くのモデルはピックアップが複数個ついております。
上記のテンション感の違いから音を拾う位置で音色が変わるため、アンプからどこで拾った音を出力するのかを選ぶのがピックアップセレクターなわけですね。
スタンダードなところですとピックアップが 2 つ、セレクターのポジションは3 つのテレキャスター、レスポールなど。
フロント(テンション : 弱)、センター(テンション : 中間)、リア(テンション : 強)

もっとスタンダードなストラトキャスターはセレクターのポジションが3-WAY、5-WAY があります。年代、仕様によって異なります。

※ すんごいスタンダードなモデルのもっともスタンダードな仕様で書いています。
Fender、Gibson でポジションの呼び方が違ったり、Fender はピックアップセレクターでGibson はトグルスイッチだったりしますが、操作する部分は一緒です。
柔らかな音色でサスティーン豊かなリードには甘いフロント、バッキング、アルペジオ、コードにはセンター、ハードなリフにはエッジの鋭いリアなど、ピックアップセレクターを操作することでより曲にマッチした音色にできるわけですね。
こうしなきゃならない、というルールはないので初心者の方は自由過ぎて迷うことが多い印象がありましたが、好きなアーティストのライブ映像など、いつピックアップを切り換えているのかを注目して観てみるのも楽しいですよ。
機材面でわかりやすく出音のニュアンスが変わるのがピックアップセレクター、そこに加えて楽器側のボリューム、トーン、演奏面でのピッキングの強弱と弾く位置、それらを合わせた手元の調整で表現の幅が大きく広がる、というのがエレクトリックな楽器のおもしろいところではないでしょうか。
余談ですが、ワンピックアップの場合はセレクターはないことが多いのでピッキングの強弱、弦を弾く位置で音色を操る、ベテランの方がそういう楽器でエモーショナルに弾いているのを見ると激しく興奮します。
というお話。
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★ 2022年に製作させていただきましたギタリスト高橋 克 様のエフェクターボードを 「こちら祇園二丁目濱田製作所 様」にてご紹介いただきました。ありがとうございます。HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN 製のエフェクターボードの音がご本人様の演奏で聴けます。
★ 過去製作は Instagram に載せておりますのでチェックしていただけると嬉しいです。『全都道府県に製作実績を』を目標にしておりますので、日本全国よりご相談、ご依頼、心よりお待ちしております。フォローしていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。