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ワウペダルのカタいスイッチ対策の話

札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

遠い10代の頃、初めて買ったエフェクターはワウペダルでした。

Jim Dunlop / GCB-95。しかしコレ、私のところに来たのはマジでこういうもん?ってくらい異常なまでにON/OFFのスイッチが硬かったんですよね。踏み込んでONにするなんてできないくらいの。

人間が乗っかってもたまにしか変わらないくらいに硬かったので、高校生らしく当時はMONO消しゴムを小さくカットしてスイッチ上部に貼って調整していました。

たまに「硬いんですけどなんとかなりませんか?」ってご相談いただいた時、今現在もやること自体は当時と一緒ですが、MONO消しゴムは使わなくなったこと、そして10代のイビツさはなく、工具の力を貸りて丸く、滑らかに加工しています。

ペダル上部の裏の部分

工具、って本当に助かりますよね。

無駄にホームセンター徘徊しているとコレはアレに使えそう、とかコレは一体何に使うんだとか、こんなモノまで売ってるのか!?と一人フラフラしがちですが、元々はベルトの穴空けるのに買ってあったのがたまたまちょうどよく使えた、っていう話です。これ色々サイズがあるのでいいんですよね。

ワウペダルの多くはグッと踏み込んで ON/OFF 操作するものですが、ワウの上の部分の下の部分を…おぉぉ、説明がわかりにくい。すいません。

足を乗せて操作する部分の裏面、上の部分の裏面、スイッチが当たるとこに薄いゴムシートを貼って下の部分にあるスイッチへのアタリを調整する、ということですね。

や、や、ややこしい。

ゴムをくり抜き、両面テープもくり抜き

で、徘徊ホームセンターには色々な厚さ、カタチのゴムシートが売ってますのでそこそこ薄めのヤツからくり抜きます。

ハンマー使うまでもなく、手でグリグリっとイケばわりと簡単に抜けます。

この時、カッター板や木端を下に引いておかないと下のテーブルなんかにも丸が刻まれますから下には必ず何か平らなモノを当てましょう。間違っても手のひらとかはダメですよ。一応刃物ですので。丸い傷が刻まれます。

で、ゴム用の両面テープも同じ方法で抜きます。

うちではマジックテープ(メス)を貼る時に出る剥離紙を常時多少保存しているのでそれに両面テープを貼ってそこから抜き出しています。

両面テープやマスキングテープなんかも切りたい長さ、使いたい形状でカットできますので大きめの剥離紙はあると何かと役に立ちます。

どこでも手に入る手頃な剥離紙といえばビックリマンですね。貼ってもいいかなーってのが出たら貼って手元に残る紙。ただ、ちょっと匂いがおいしいかもしれません。

ゴムに貼って、本体に貼る

2つの切り出しができましたらゴムに両面テープを貼って本体のスイッチが当たるところに貼ります。

最初の貼りは仮です。カリ。

で、実際に操作してチェックです。

ゴムが厚過ぎるとワウワウする度にON、OFF、ON、OFF、と不思議なエフェクトになってしまいますので、ちょうどいい厚みにカットしていきます。

まんまのゴムシートから正確に薄くカットするのは難しいですが、小さな丸となったゴムはわりと素直にカットに応じてくれます。

小さくすぐ逃げるので指万力の要領で挟みカッターをじわりじわりとゆっくり食い込ませてからカッター板の上で真下にストンと落とすと玉ねぎやにんじんのように切れてくれます。

この方法、やや危険なので刃を食い込ませる時は小型のバイスがあると安全です。

それを再び本体に貼り合わせてチェック、と。

この時、薄くカットし過ぎると当然差がない、となってしまいますので適度な厚み、ワウワウ時には変わらず、適度に踏み込んだらスイッチが動作する厚みにしていきます。

ちょうどいいゴム厚になったら両面テープは剥がします。

で、もう一度両面テープをくり抜いてゴムに貼り、両面テープは初貼りになるように、これで完成です。

カタさにお悩みの方はぜひ。簡単に操作感が変わります。

エフェクターボードの過去製作は Instagram に載せていますのでチェックしていただけると嬉しいです。
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根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザイン

 

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