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かさ上げ台の新しいカタチ

札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

ひと冬を超えたオジギソウが延々と縦に伸びている作業部屋からです。植物で一番好き。

さて、今回は前回の製作中、私の中で今年一ヒットした新しいかさ上げ台について、です。

とても地味な部分ではありますし、普段見えない部分でもある。よく見ないとわからない、言われたところでわからない、そんな部分でもありますが、見えない部分こそ綺麗にしたいモノなんですよね。

昔、RAT 用のをつくった時の応用なんですが、その時も似たようなことを書いていそう…と思ったらやっぱり書いていました。

過去のメルマガ記事と合わせてどうぞ。(→記事はこちら

ヤスリが全然甘い状態の写真、製作中はその都度、その都度考えて写真を撮っているわけではない、ってところはまるで変わっていないのが私には見えますが、まぁ、そこも私。

今回も写真をちゃんと撮っていない言い訳になってアレですが、画像で見るとこんな感じです。

RAT も新しく思いついたこの方法だとゴム足を取らずにいけるわけです。

というわけで、

新たなかさ上げ台をつくる

KLON / CENTAUR、ROSS / COMPRESSOR は比較的ボードに固定されるのを裏が嫌がると言いますか、そのままではいけない悩ましい形状、構造をしております。

その他ですとワウ系全般、先の RAT なんかもまさにそんなタイプになります。

これらには手を加えず、このままなんとかできないものかなーと考えた結果、かさ上げ台の方のカタチを新しくしてみました。

エフェクターはそのままで

CRYBABY や VOX の一般的なワウをイメージしていただくとわかりやすいと思いますが、裏蓋の蓋が薄い板状のタイプはバチバチにマジックテープ処理をしてしまうと剥がす時にそこが曲がってしまうことがあります。

なのでワウボードスペシャルという裏面を覆いゴム足を取り除いてネジ頭が飛び出る部分は落とし込みになる、というボードに組み込む用の製品があるわけです。

KLON / CENTAUR は貼り付けタイプのゴム足、ROSS / COMPRESSOR はネジ止めタイプのゴム足つき。

KLON / CENTAUR に関してはとくに昨今の状況からそのままの状態を保ちたい、ようするにゴム足も剥がさずオリジナルの状態をキープしてそのまま固定したいなと思い、かさ上げ台の方をくり抜きました。

ROSS / COMPRESSOR も同様、この姿のままなんとかできないものか、とかさ上げ台のゴム足部分をザグってそのまま乗るカタチにしています。

で、ザグった一段低いところはカーブもヤスってカタチを整えてからマジックテープメスを貼ることでエフェクターのゴム足にとっての絨毯になると言いますか、なんかそういう風にしたかった感じです。

時間が経過してもすんなり糊を残さず剥がれてくれるクラレのマジックテープですのでエフェクターを現状に戻すのは困難ではありません。

画像は途中経過のモノですので、完成形はもう少しマジックテープを足しておりますが KLON、ROSS はこんな感じで順番を辿れば裏板に負荷なくボードから剥がしやすい、かさ上げ台はボードに貼り付けての固定のため、タイトなボードの延長のようなイメージにしています。

ここ最近、アルモアのボード面、マジックテープ(メス)全面貼りをやめたというのも新しい発見につながっています。

新しいかさ上げ台の最初のエフェクターボード、フカダ 様、本当にありがとうございました!

■ HNEBD 地獄通信 -お知らせ- ■

★ 2022年に製作させていただきましたギタリスト高橋 克 様のエフェクターボードを  「こちら祇園二丁目濱田製作所 様」にてご紹介いただきました。ありがとうございます。HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN 製のエフェクターボードの音がご本人様の演奏で聴けます。

★ 過去製作は Instagram に載せていますのでチェックしていただけると嬉しいです。
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『全都道府県に製作実績を』を今後の目標にしておりますので、日本全国よりご相談、製作のご依頼、心よりお待ちしております。フォローしていただけると大変嬉しいです。よろしくお願いいたします。

根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザイン

 

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