
山脇オサムです。
25歳くらいのときに先輩のドラマーに誘って貰ってブルースシンガーの布谷文夫さんのバックをやってた事があるんです。
当時は自分のバンドを一生懸命やってたのであまりバックバンドとしての仕事ってやったことなかったんです。だから結構気合い入れてました。
ブルージィなものが多いのでギターもそんな雰囲気で弾いて自分的にも楽しかったし手応えがあったんですけど、なぜかそれ以降のお誘いが全然来なかったんです。
演奏が気に入らなかったんだなーなんて思ってたんですけど、その日から2年ほど経ったある日、急に電話があって演奏を頼まれたんです。
その時は確か元々いたギタリストのトラで「ちょっと頼めないかな?」っていう軽い感じだったと思います。
2年前と同じようにブルージィな楽曲が主なステージだったので僕も2年前と同じような雰囲気で演奏したんですけど、なぜかその日からポンポンと呼んで貰えるようになったんです。
僕はすごく嬉しかったんですけど、全然呼んで貰えなかった2年前と今とでは何が違うのかよく分からなかったんですよね。
違いといえば、シャツの色とナイキの靴が新しくなったくらいで。
凄く気になってたのであるタイミングで思い切って聞いてみたんです。そしたら、
「2年前はただギター弾いてるだけで全然ダメだったけど、久しぶりに聞いて凄くブルージィでグッとくる演奏になってたから」
って言ってくれたんです。
多くを語る方ではなかったので「このフレーズがこうで・・」とかそういう話ではなかったんですけど、フィーリングで「グッときた」って言ったくれた事がすーっごく嬉しかったんですよね。
ギタースタイルやサウンドがガラッと変わったワケじゃないんですけど、確かにその2年はいろんなことに挑戦してた時期なんです。
自分のインストバンドでアーティストのバックをやったり、その時のライブアレンジも全てやったり、セッションをたくさん開催していろんなミュージシャンと演奏したり。
やっぱりギターの成長って人間としての成長とリンクしてるような気がします。いや、絶対そうだと思います。
だって10代の1音と60代の1音って雰囲気が違いますもんね。
デビットTウォーカーの1音にはいろんなソウルが入ってる気がしますし。
という事はこれからもっとエロいギターが弾けるようになるってことか!
よーし、これからも下心全開で弾きまくろう!