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手でコード進行を指定する

山脇オサムです。

前回紹介したジョシュ・スミスやエリック・ゲイルズのブルースセッション動画でもう1つ押さえておきたいポイントがあります。

4:42からのジョシュ・スミスの合図です。

 

指の数がコードの度数

マットスコフィールドのソロが終わって歌い始めるんですけど、しばらくすると1本指で合図を送ってます。

このセッションはKey=Aなので本来であればこのタイミングで4度コードのD7にチェンジするところなんですけど、これ、「D7に行かずにそのまま1度コード(A7)で引っ張ってくれ」という合図なんです。

1本指は1度コードの1」ということなんですね。

決して甲子園が決まった時にマウンドに集まって掲げるやつではありません。

この合図にステージのギタリストは気付いてないんですけど、ベースが1度のままだったらギターや鍵盤もそこに乗っかるのでベーシストに伝われば問題ないんですよね。

で、よきタイミングで今度は4本指で合図を出してます。

これが「4度コード(D7)へ行くぞ」ということです。

ここでもギタリストへの合図ではなくて基本はベーシストへの合図ですよね。

その証拠に右端に映ってるベーシストだけはジョシュ・スミスの合図をじっと見ています。

で、この合図が出たら今度はベーシストが「4度コードのD7へ行くよー」とギタリストたちにも分かるようにベースラインで伝えてるんです。

で、ドラムもそこに合わせてハイハットを開けてダイナミクスを上げていくっていう。

セッションってただ弾くだけじゃなくてこういうやり取りが常にあるんですよね。

特に指の本数でコードを指定する合図は結構あるので知っておいて損はないと思います!

 

エモーショナルなセッション

と、こんな感じで解説してるんですけど、全っ然違う合図だったら面白いですね。

麻雀のイカサマみたいに全部意味があって、指1本なら「可愛い子発見!」で、指2本なら「目が合ったよ!」で、指4本は「隣に彼氏っぽいやついるわ…」っていう。

で、ベースがハイポジ弾いたら「あとでジントニック奢ってやるから元気出しなよ」の合図とか。

セッション中に恋愛して失恋して仲間に勇気付けられるっていう。

どれだけエモーショナルなセッションなんだって。笑

セッション動画もこういう目線で見るとめちゃくちゃ楽しいですよね。

 

■セッションで使える実践テクニックはこちら
合図・エフェクターの使い方・バッキング・盛り上げるフレーズなど27のテクニックを解説しています。

 

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