山脇オサムです。
前回ご紹介したC△7(9)というテンションコード。
なかなかお洒落で使えるコードなんですけど、そもそも「テンションってなんなの?」という方もたくさんいると思うんですよね。
だって弦の強さを表すテンションもあるし、CoCo壱のパリパリチキンカレーにチーズをトッピングした時に上がるテンションもあるし。
なのでテンションの基礎について書いてみようと思います!※「コードのレシピ〜上巻〜」で詳しく解説してるのでぜひご覧ください⇒詳しくはこちら
テンションはスケールと深く繋がってます。別々で考えることはできないくらいの親密さです。
例えばCコードで考えてみましょう。
Key=Cの曲でCコードが出てきた場合、ここで使えるスケールはCメジャースケールです。
「ドレミファソラシ」ですよね。別の言い方をすると「CDEFGAB」です。
これに順番を振ってみると、
・1度=C
・2度=D
・3度=E
・4度=F
・5度=G
・6度=A
・7度=B
です。画像のP1、M3、P5というのはこの度数をさらに詳しく指定したものなので1度3度5度と同じ意味です。
で、コードの骨組みを作る上でめちゃくちゃ重要な音が、1度=C、3度=E、5度=Gの3つ音(ドミソ)です。
これがいわゆる「トライアド」と言われる3和音で、CでもAmでもFでも基本の3和音コードはこの1度、3度、5度でできています。
もちろんコードが変わるとスケールも変わるので、そこに合わせて1度、3度、5度の音も変わります。(1度:F、3度:A、5度:Cとか)
で、そのコードを4和音にするときに登場するのが「7度=B」です(Cコードで言うと)。
この音を入れるとコード表記はC△7になってあのお洒落なコードが完成します。
この1度、3度、5度、7度の4和音がコードの基盤を作り上げる「コードトーン」です。
ここまで来たらいよいよあの方たちの登場です。スケール内でまだ使われてない、
・2度=D
・4度=F
・6度=A
です。
そう!これがテンションの音なんです!(出た!)
これをC△7にちょいと乗せることでできるのがテンションコードなんです。
こう考えるとテンションって難しくないですよね。
どこからともなく出てきた音じゃなくてスケールの音を使ってるだけですからね。
ただテンションコードを弾くだけなら押さえ方だけ覚えればいいんですけど、アレンジをするなら中身を知るのがめちゃめちゃ大事です。
ちなみにCに対する4度=Fはアボイドノートと言ってコードにあまり相性の良くない音です。その辺りも分かっておくと気持ちいいコードアレンジが出来るはずです!