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一部のエフェクター、ボード内のズレ防止対策を考える

札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

ホイミ。

ということで、今回は現在製作中のボードからのお話です。

マジックテープのノリが悪い、固定感がキープしにくいペダルってのがあります。数年前、新しい裏ゴム板に変わる前の BOSS 全般、Ibanez / TS-808 など、ですね。

それらの対策アイテムとしてつくってみました。

ゴムとの相性

エフェクターをエフェクターボードに固定する際、マジックテープを使用しますが、この粘着ノリと相性の悪いエフェクターがある、というのは上記のとおりです。

貼る前は無水エタノールで拭き上げてからしっかりと貼るのですが、ゴムの場合は時間が経過するとズレてしまうことがあります。

ゴム専用の両面テープを間に挟んで貼っても多少、その時間が伸びるくらいでどういうわけか透明だった両面テープは茶色く変色してズレてしまい結局新品のマジックテープで貼り直すことになったり。

元々のゴム板を剥がして別途金属製の蓋にすると固定は良くとも音が変わってしまったり。

気温、湿度、保管状況も関わってくるので、全部が全部とも言い切れませんがその曖昧さもなんとも悩ましい部分なわけで。

おさえるカタチで

で、今回は絶対にズレないように、というご要望からいろいろ考えてみました。

BOSS も Ibanez も形状が似ていると言いますか、上の方が窪んでますよね。そこを何かでおさえたらいいんじゃないかと。

で、完成したのがコレです。

使用時はこんな感じになります。

つまみの位置によって左右入れ換えても OK という向きとサイズに。

ボードに固定するエフェクターはマジックテープのオス/メス分でも厚みが出ますので各エフェクターに合わせて木材部分の高さ調整は必要ですが、コレは…いいんじゃないか…、というモノになりました。

ただし、このモノたちの本領発揮はボードに強力両面テープでの固定が前提ですので絶対にズレてほしくない、入換はなし、って場合に有効です。

入換できなくはないのですが、強力両面テープの再利用は不可、という感じです。貼り直し必須。

製作風景

塗装を乾かすのに待ち時間があるので、珍しく途中経過を撮影してみました。

というのは嘘で実際はすでに乾いていて、なんかハイチュウっぽい見た目がおもしろかったので写真撮っておこうとなりました。

そのままただの木、ってのもアレなんでカットしてヤスった後、半分塗ってます。

半分なのはエフェクターに長い期間、直接触れる部分は塗装がうつったらイヤなので無塗装に。

塗装時のマスキングを剥がすとこうなります。Mケルシェンカー風。

穴を開けて準備 OK。

『よーおれ』、『ひーとん』、『よーとー』、とそんなファニーなひらがなで書かれてホームセンターなどに売っていますが、こちらは『よーおれ』、漢字にすると『洋折』です。

そこに熱収縮チューブをかけて本体に当たってもキズがつかないようにしています。

ということでペダル・ズレナイズ、現在製作中のボードに乗りますー。

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★ 2022年に製作させていただきましたギタリスト高橋 克 様のエフェクターボードを  「こちら祇園二丁目濱田製作所 様」にてご紹介いただきました。ありがとうございます。HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN 製のエフェクターボードの音がご本人様の演奏で聴けます。

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根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザイン

 

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