ブログコンテンツ

最近の製作例 – ARMOR / PS-3C –

札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

昨年、10 年ぶりにひくくらい暑い中、B’z を観に行ったのですが、そのライブ映像が出ましたね。歴代ジャケットを事細かくちりばめた感動と激動のオープニング映像は小中高から東京、楽器店時代、なんか若い頃、過去その時々の自分、もう会えなくなった人や犬、笑い泣き、いろんなことが次から次へとフラッシュバックする、私にとってはパニックムービーでした。

早く観たい、でもこのままパニくる映像も見ていたい、複雑になりつつも長い長い焦らしの果ての一曲目がまさかの LOVE PHANTOM。しかもレスポールで。ア、アームはワ、ワウでやるの?とドギマギしてたところに破壊力半端ない一発目の Bm がきたところでもう昇天…。

で、2 曲目がマジかよ!の FIREBALL。高校の時、お金もない中 3 枚買った FIREBALL。中身同じですよ?と店員さんに注意されたくらいにして。シールの色違い3色、全部欲しかったんですよ。ジャケットは大事で。

ってなことを思い出しつつ、Blu-ray 一枚、終始立って観ていた私です。

はい、興奮で長くなってしまいましたがそんなこんなで今回は製作例です。東京都、岡本 健吾 様の新しいボードを製作させていただきました。いつもありがとうございます!

二枚目の ARMOR / PS-3C

前回のパワーサプライは strymon でしたが、Voodoo Lab が気になる、ということで今回は PEDAL POWER 2 PLUS、エフェクターのラインナップは異なりはしますが現代の最高峰である電源二機種を比較できる、そんなボードにもなっています。


正面からです。

手前はベタ置き、後段はかさ上げしています。PEDAL POWER 2 PLUS のかさ上げにはこれがいい、いやこれじゃなきゃダメ、という個人的に好きな木材があって使用しています。ここに関してはかさ上げと言うよりもパワーサプライの一部、土台ですね。パワーサプライと一体化させる重要な部分です。


左側面からです。

2本長いのが見えておりますが、これは Voodoo Lab 純正のアタッチメントです。Y 字ケーブルになっており、電源端子 2 つを使用して 9V + 9V = 18V に。Xotic / Ep-booster への電源供給は 18V。よりツヤとハリが増す音色になります。

Voodoo Lab は電圧倍、電流倍、スプリット、LINE6 径などアタッチメントが豊富です。本体で切り換えができる電圧は 9V もしくは 12V、電流も 100mA~250mA ですが2 口使って 18V、または 24V、2 口使って9V 500mA 供給など、エフェクターの個数と消費電流次第では対応が可能です。

また、消費電流 500mA 以上のエフェクターは DC 供給では不可ですが、背面に隠されたコンセント口がひとつありますので、AC アダプターで供給可能です。至れり尽くせりですね。

SAG 機能についてはまた別の機会に書きたいと思います。

消費電流 250mA 以上のエフェクターが複数ある場合はやはり strymon になりますが、この Voodoo Lab / PEDAL POWER 2 PLUS、パワーサプライの持つ音色は魅力です。0.91kg とだいぶ重いサプライではありますが、私は好きです。


右側面からです。

ギター、アンプの接続は市販のアルモア特有のヘイのようなフチを越えるようにかさ上げした HNEBD / IN & OUT でまとめています。


背面からです。

peterson / STROBO STOMP mini がミニサイズなのにすんばらしいな、と思う部分がモロに見えています。ギリギリ触れない距離感でプラグが挿せる上に本体背面の USB 端子にも干渉せず接続できるジャックの位置は絶妙です。これすごい。

フラット L プラグは通常 L プラグよりも薄いのでタイトなボード製作には欠かせないのですが、横にはファットなのでジャックが近いとステレオ部分は物理的に挿せないエフェクターがあるんですよね。

通常サイズの tc electronic や BOSS / DD-500 など。通常サイズの strymon はかさ上げすると全部挿せますが、新しい少し小さいタイプは挿せません。

右にある Voodoo Lab の背面コンセント口は本体左のこの位置です。

接続順について

#1. HNEBD / IN & OUT / IN

  ↓ 23cm

#2. peterson / STROBO STOMP mini

  ↓ 28cm

#3. Keeley / COMPRESSOR MINI

  ↓ 42cm

#4. ORGANIC SOUNDS / Hades

  ↓ 11cm

#5. KarDian / NITROGLYCERIN M6

  ↓ 14cm

#6. MXR / Phase 90

  ↓ 11cm

#7. BOSS . DD-2

  ↓ 13cm

#8. Xotic / Ep-booster

  ↓ 56cm

#9. HNEBD / IN & OUT / OUT

Total. 198cm

岡本 健吾 様よりご感想をいただけましたので、あわせて掲載させていただきます。


 『相変わらず綺麗に仕上げていただいているので使いやすいです。作成中は細やかなアドバイスをいただき、また丁寧な仕事に感謝しています。』


岡本 様、本当にいつもありがとうございます!

■ HNEBD 地獄通信 -お知らせ- ■

★ 2022年に製作させていただきましたギタリスト高橋 克 様のエフェクターボードを  「こちら祇園二丁目濱田製作所 様」にてご紹介いただきました。ありがとうございます。HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN 製のエフェクターボードの音がご本人様の演奏で聴けます。

★ 過去製作は Instagram に載せていますのでチェックしていただけると嬉しいです。
→Instagramはこちら

『全都道府県に製作実績を』を今後の目標にしておりますので、日本全国よりご相談、製作のご依頼、心よりお待ちしております。フォローしていただけると大変嬉しいです。よろしくお願いいたします。

根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザイン

 

関連記事

  1. 海外製のモノを使いたい
  2. MDF材で作る、超コンパクトなエフェクターボード
  3. OKKO FX よからぬ名前のエフェクター
  4. 楽器以外からのノイズの原因のお話
  5. 最高のパワーサプライで本領発揮の音を
  6. ペダルトレインの最小サイズ【ナノ+】
  7. ペダルトレインとストライモンのパワーサプライ
  8. 大きいペダルと小さいペダル

最近の記事

PAGE TOP