札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
毎回おじぎそうの話をしているような気がしていますが、現在私の肩くらいまでに伸びていてちょっとびっくりしています。
毎日どこかしらで花が咲いていてこのまま木になるんじゃなかろうかという勢いです。
さて、今回はたまにいただくお問い合わせのお話を。
ご自身でつくられたエフェクターボードの画像が添付されており、『良くする方法はありますか?』、『なにか問題ありますか?』といった感じの、診断してほしいみたいなお問い合わせがあります。
お問い合わせは基本すべてお答えしているのですが、画像だけでは出音がどうなってるのかまではわからないので、なんとも、という場合もありますが、写真からだけでわかりやすく良くできる部分はけっこう共通してるところがありまして。
わかりやすく良くできる部分、なんだと思いますか?
正解は DC ケーブルです。
いただく画像はほぼパワーサプライに付属のモノが使用されているんですね。
もちろん付属のモノ、全部が全部悪いわけではありません。
ですが、見るからに細い、頼りないほどにふにゃふにゃ系の DC ケーブルは音をもっと良くしたい、という場合にはおすすめできません。
電気がすんなり通ることのできる道、ここを見直すことでエフェクターの本来持っている音を引き出すことができる、と考えております。
(まずは良いパワーサプライあってのことなので今回そこは省略しております。)
うちの製作では FREE THE TONE / CP-416DC を使用しております。
良い DC ケーブルはやはり音が違います。
たとえばストローで考えると、しっかりとした素材でまっすぐだとすんなり飲めますよね。
これがふにゃふにゃだったり、妙に細いと飲むのは大変かと思います。
我々は人間ですから力強く吸えば飲めなくはないですが、疲れます。
エフェクターは電気の通りが悪いからといってがんばって電気ひっぱるぞ、とはならないと思うんですよね。多分。
…ちょっとわかりにくいですね。
通り道って最初に書いておきながら気づきませんでした、『道』でたとえます。
舗装された道路と未舗装の道をイマジンしてください。
スーッと流れるように走れる舗装された道路。とくに抵抗もない道、ストレスフリー。
ジャリ道だったり途中、曲がりくねってたり凸凹があったりするとそこで体力も時間もロスしますよね。
なんらかのロスがあると音に影響、そこで差が出る、そんな感じかと。
そんなこんなでエフェクターの本領発揮に関わる部分を変えてみると良くなりますよ、とお答えしております。
ストレスないもんだからノイズも減るという点、人間的でおもしろいですが良質なケーブルってそういう対策もなされているのだと思います。
これもまた人間的な話ですが、道がすんごい入り組んでいると大変ですよね。
DC ケーブルもボードに一本の通り道、束をつくってエフェクターへ分岐させていくと良いです。全部バラバラだとノイズの影響を受けやすくなったりします。
これはパッチケーブルにも共通します。そこはまた別の機会に。
綺麗にまとめやすい、というのも FREE THE TONE / CP-416DC の好きなところです。
ヨレがないと DC ケーブルの束を俵状、ピラミッドみたいな感じにできるのが激しくナイス。
というお話。
★ 2022年に製作させていただきましたギタリスト高橋 克 様のエフェクターボードを 「こちら祇園二丁目濱田製作所 様」にてご紹介いただきました。ありがとうございます。HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN 製のエフェクターボードの音がご本人様の演奏で聴けます。
★ 過去製作は Instagram に載せていますのでチェックしていただけると嬉しいです。
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『全都道府県に製作実績を』を今後の目標にしておりますので、日本全国よりご相談、製作のご依頼、心よりお待ちしております。フォローしていただけると大変嬉しいです。よろしくお願いいたします。