

札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

まだまだ寒いですがようやくバイクに乗れる道路状況になってきました。
この時期の山道は雪山を見ながら走れるので楽しかったけどもいかんせん極寒。降りたら身体カクカク。
はい、今回は数年に渡って頻繁にメールのやりとりをしている方との間で『Soul Food のバッファ効果はこれいかに』と、かなりざっくりですがそんな感じのお題となり、実験してきましたのでその時のお話を。
はじめに、Soul Food はエレクトロハーモニクス製のエフェクターですね。
発売は 2014年。そ、そ、そんな前になるのか、と時間の流れが恐ろしい。
伝説のアレを手頃な値段で誰でも手に入れられるものに、という感じでつくられた、いわゆるケンタウロス系と言われるペダルのひとつです。
コントロールはシンプルに VOL (VOLUME)、DRIVE、TREBLE の 3 ノブ。
オーバードライブとしても、ブースターとしても使い勝手が良く、ミドルがいい感じになるので弾きやすい音になる、そんな歪み具合です。
裏蓋を開けた内部、スイッチ付近にトゥルーバイパス、またはバッファードバイパスを切換えるスイッチがあります。

内部スイッチ系を試す時はネジは外して自宅保管、現場へはマスキングテープで裏蓋仮固定がおすすめです。

エレキギターの出力は主にハイ・インピーダンスでノイズの影響を受けやすい状態です。
これをノイズの影響を受けにくいロー・インピーダンスに変換するのがバッファです。
エフェクターが ON の状態、またはバッファード・バイパスのエフェクターは OFF でもそこを通ればロー・インピーダンスになります。ざっくり。
本家の KLON / CENTAUR はバッファード、KLON / KTR はトゥルー / バッファー 切換可。
KTR のバッファー ON 時の表記は単純な ON / OFF ではなく、“Almost always better.” (ほとんどの場合、より良い) です。
ハイで受けたい FUZZ の前につなぐんなら一応トゥルーにもできるけど、そうじゃないならバッファードバイパスの方が良いですよ、といった感じにも聞こえます。
ですが、バッファ効果というのは KLON のように通すだけで良い音になるモノもあれば、エフェクター、グレードによってはちょっと微妙だなって音になるモノもあります。
良くも悪くも音に変化があるので、そのまま信号を通すトゥルーバイパスの方が良い、とされている傾向がなんとなくあるような気がしています。
ですがそれは場合による、と思います。
ギターからエフェクター、エフェクターからアンプ、その間のエフェクターが全てトゥルーバイパスですと、ギターの信号は最後までハイ・インピーダンスのままです。
その中で常時 ON のエフェクターがあればそこでロー・インピーダンスになるのでまだ良いのですが、全部 OFF の音を使うことがある場合は注意が必要です。
ざっくりですが、ギターからエフェクターが 3m、エフェクターからアンプで 5m、そこがずっとハイ・インピーダンスでつながるというのは、その間のケーブルの長さを合計した接続になります。
8m (+パッチケーブル) 越えのケーブルでアンプ直、と考えるとさすがにハイ落ち、音質劣化は避けられませんよね。
それだけではなく、トゥルーバイパスと言ってもジャック、スイッチは信号が通りますので、個数が多ければ多いほど、その通過地点は増えていきます。
ケーブル、プラグの状態も影響してきますので、音の変化がまったくない、というわけではありません。けっこうカリッとしちゃいます。
エフェクターを複数個使用する場合は音質、対ノイズ面を考えると良いバッファーのエフェクター、もしくは常時 ON のエフェクターが先頭近辺にある、というのがベストかと思います。

ここでようやく Soul Food に戻りますが、バイパス切換、効果大でした。
リハの合間にこっそりと試していたので、バンドではワイヤレスということもあり今回は時間の都合上、エフェクターボードの後、アンプの直前に接続しての比較です。
一部のスイッチャー、ジャンクションボックスにあるアウトプット・バッファー的な使用方法です。
■ トゥルー・バイパス・モード
良い言い方をするとちょっと煌びやか、ややハイ寄りのキンとした冷たい印象です。すでにロー・インピーダンスになっている最終段での接続ですのでさほど嫌な感じはありません。
■ バッファード・バイパス・モード
ウォーム。ミッド寄りのほんのり太くあたたかい印象です。全体をまとめてくれているような印象もありました。
比較した人はほぼこちらを選ぶのではないか?と思うほどに弾きやすく、好みの音質でした。
家での音量ですと、まぁ多少は変わるかなってくらいなのですが、スタジオやライブ、バンドで使う音量での比較では明らか。
アウトプット・バッファーでさらに最終段ブーストも可能なのでSoul Food 最終段は大アリでした。
以前はボード内でわりと長いこと使用していたのですが、現在は使用しておらず。
あらためてこうして使ってみると接続場所を問わず使用できる、良いエフェクターです。
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★ 2022年に製作させていただきましたギタリスト高橋 克 様のエフェクターボードを 「こちら祇園二丁目濱田製作所 様」にてご紹介いただきました。ありがとうございます。HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN 製のエフェクターボードの音がご本人様の演奏で聴けます。
★ 過去製作は Instagram に載せておりますのでチェックしていただけると嬉しいです。『全都道府県に製作実績を』を目標にしておりますので、日本全国よりご相談、ご依頼、心よりお待ちしております。フォローしていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。