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「帰ってきた Ep-booster」 のエフェクトボード

こんにちわ、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

数年前の楽器店在籍時に販売した Ep-booster がボード製作のご依頼で届いたことがありました。

その時のことを【帰ってきた Ep-booster 】というブログで少し書いています。

⇒記事はこちら

私が販売した楽器や機材、製作したボードが実際にライブハウスで使われている現場を目撃すると「あ、あぁ…」と静かに一人感動するわけです。本当にありがとうございます!

ということで今回はその帰ってきた Ep-booster のボードのご紹介です。

VEMURAM / Jan Ray を活かす極めてシンプルなんですが、メイントーンを活かすバリエーション豊富なボードになっています。

「マジックテープと複数の定規」

エフェクターボードは pedaltrain / metro 20 です。

エフェクター本体の安定感をもたせるため、そして入れ替えがあった場合の変更も可能なようにマジックテープのメスはボードの全面に貼っています。

はみ出さず、隙間がないように一列一列合わせてカットしています。

マジックテープを正確にまっすぐカットする作業って実は地味に大変なんです。

滑り止め付き、そうじゃないやつ、定規を取っ替え引っ替え変えて作業しています。

pedaltrain 付属のマジックテープは使用していません。

「上質なモノを活かす上質」

接続の流れはこんな感じです。

● tc electronic / polytune 2 noir (チューナー)

● xotic / Ep-booster (EQ 的 ブースター)

● VEMURAM / Jan Ray

● strymon / FLINT (リバーブ & トレモロ)

● xotic / Ep-booster (ブースター)

Ep と Jan Ray 間の隙間が広いのは何か足したくなった時用に、というご要望でスペースを設けています。

最初の Ep-booster はゼロで常時 ON、イコライザー的に使用する感じです。

ファットで艶やかなトーンが原音にプラスされた音が基本となります。

そのファットになった音を Jan Ray が歪ませます。

ファットで艶やかなトーンに Jan Ray がかかりますので、それはそれは上質なトーンになるわけです。

そして FLINT。
リバーブで空間になじむ音、ややレトロなリバーブで独特の世界観を創ってくれるペダルだと思います。

隠し味や飛び道具にも使えるトレモロもセットになったペダルです。

HNEBD の空間系ベストセラーペダルでもあります。

そして最後に Ep-booster、ここぞという時に全体をプッシュしてくれるブースターとしての位置ですね。HNEBD 推奨の 2P-booster 仕様です。

「組み合わせとかかる位置の違い」

このボードには Ep-booster が最初と最後にあるのでここの組み合わせでバリエーションが作れます。

基本トーンは最初の Ep 常時 ON なんですが、リード時意外はここを OFF にしてバッキング用としてみたり、最後の Ep のみ ON で純粋な Jan Ray のトーンをブーストさせたりすることもできます。

Ep がかかった音を歪ませる、歪ませた音を Ep でブーストさせる、コレ、かなり違いがあります。

最大のプッシュは Ep がかかった音を歪ませて Ep でブースト、ですね。

一見シンプルですが、FLINT のようにリバーブとトレモロ、一台に二種類のエフェクターが入っているペダルはコンパクトなボードだととても重宝します。

トレモロも薄ーくかけるとコーラスっぽくもなってくれますからね。

クリーン時のバリエーションにも激しく有効です。

最初の Ep-booster とトレモロ&リバーブで作るクリーントーンも絶品です。

「裏もシンプル」

すごいシンプルです。DC ケーブルの本数がエフェクターの個数と合っていません。

なぜかというと Ep-booster は 18V の AC アダプターを使用しての駆動だからです。

Ep-booster が最大限、本領発揮してくれるのはやはり AC アダプターです。

DC 端子から電源をとって 18V に昇圧してくれるボルテージダブラーという xotic 純正のアイテムもあるのですが、アダプターが増えても苦ではない!というお客様には18V の AC アダプターをおすすめしています。

経験上、Ep-booster の本領発揮度は、

電池 = DC < VOLTAGE DOUBLER < 18V ACアダプター

といった感じです。違うんですよね、本当に。

DC ケーブルは FREE THE TONE / CP-416DC です。CAJ のパワーサプライ付属の DC ケーブルは使用しておりません。

< ← 小学生の時に習ったこの記号を使っていますが、当時の私は全問間違ってました。

右の方が狭いし、左の方が全体で広いから強い、と思っておりました (笑)

テスト戻ってきた時はマジに衝撃でしたね。

と、ここでオーナーの東京都 K 様より使用した感想をいただけましたので掲載させてください。

本当にいつもありがとうございます。

■お客様の感想
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まず、Epについて、これはもう今までのものと別物でした。

個人的に感じてたレコードの中で鳴ってる音?的な何か見えないけど確かに感じられるフィルターのような感覚がより鮮明になった感じでした。

これはやばいです。

そしてJan Rayですが、やはりこれもすごいです。

純粋にかっこいい音がしますね。ドライブ感も含め、さすがだなと思いました。

日常で映像とかアーティスト情報も知らずただ何気なく聞いてた歌でこの音がしたら絶対反応しちゃいそうな、そんなサウンドが出せます。

FLINTについてはEpと同じでデフォルトでかけておきたいですね、少しでいいので。

Epとかもそうですが、この少しだけ効かせておくといった贅沢な使い方が一番好きですw

最後の2pは少しスイッチが違うとはいえしっかり効いてくれますね。

ちゃんと持ち上がるというか、お前ちゃんとブースターしてるな的な(笑)

ただ、あまりソロパート弾かないのでJan Ray一発の間は歪みのスパイス程度で使うことになりそうです。

総合的にみてもとても高いポテンシャルを持ち合わせたボードだと思います。

「とりあえずこれだけあればなんとかなる」ボードです。

何事もある程度良い道具を少しだけ携えて、あとは自分でなんとかするくらいのバランスが丁度良いのかな。と考えながら試奏していました。

────────────────

■根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザインはこちら

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