

札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

“実体験に基づく製作手法” をモットーに続けてきた十年間の集大成、というテーマの元に製作した HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN のデモボードです。
屋号につけた意味合いのとおり、腰やっちゃうかもしれない総重量は17.3kg。
技術的なモノなのでこれまで製作させていただいた様々な経験から、常に最新作が最高傑作でなければならない、という自分への課題もありまして。
ギリギリ危ないところにワクワクがある、という性分ゆえ、節目に己のすべてでつくりこみました。
先週ご紹介させていただきました十年前のデモボード。【→リンクはこちら】
エフェクターボード自体は当時と同じARMOR / PS-1Cです。
当時のデモボードの機材総数は14個、MIDI接続もあり、エフェクターボード製作屋のデモボードである、というモノにしておりました。
十年後、変わったところ、変わらなかったところもある機材総数は19個。
バンドで必要な機材を優先により使いやすく、よりエフェクターボード製作屋のデモボードである、という佇まいにしてみました。
かつての要塞ボードでの経験、サイズを攻めまくったAREA 8 BOARD、こういう使い方もできる便利な接続方法、あると便利な小物類、これまでメルマガで配信させていただいた内容が詰め込まれております。
■ エフェクターボード上部

万が一、トランスミッターが逝ってしまってもすぐにシールド接続ができるようにBOSS / WL-60はインプットを上にした横向き、ワイヤレス使用時、必要なシールドはこの下のジャンクションボックス、Limetone Audio / JCB-4S-Flatからアンプへの一本のみです。
未然のトラブル対策からくる安心感は大事です。
xotic / Ep-booster、KLON / KTR、Digitech / dropを経由してERNIEBALL / 40th Anniversary Volume Pedalへ。
ボリュームペダルのアウトから次のペダルへ進んでいきますが、もうひとつのアウトであるチューナーアウトにはMXR / talk boxを接続。
MXR / talk boxがONの時、ボリュームペダルを絞ればtalk boxのみ、音量を上げる方に踏み込めばtalk boxに加え、アンプからの通常出力も足せるバランサーとしても機能するようになっています。
ボリュームペダル手前の3つはtalk boxにもかかるため、単体ではジワジワと少し物足りなく感じていたハリとツヤを足しつつDigitech / dropのダウンチューニング時、talk boxも一緒にチューニングダウンするようになっています。
FREE THE TONE / ARC-53Mのオプションコントロール端子、EXTはMXR / tapを接続、ダイレクト/プリセットのモードの切換が立ったままスイッチ操作でできます。
C1/C2はSuhr / eclipseのFX LINKと接続、デュアルチャンネルのため好きな方を選択してのスイッチャープリセットが可能になっています。
スイッチャーにはIN 5から入ってワウが先頭。
OUT 5からはHTS INではなくINに入れています。
エフェクターのかかる順番はこんな感じです。
・TUNER : tc electronic / polytune2 mini
・Loop 5 : BUDDA / Bud Wah
・Loop 1 : Suhr / eclipse
・Loop 2 : OKKO / KING KRUNCH
・Loop 3 : MXR / phase 90
・Loop 4 : UNIVERSAL AUDIO / FLOW
高校生の時に初めて買ったワウが踏み込んでのON/OFFはとてもムリ、という硬さだったトラウマから昔からスイッチャーがある場合はワウをループに入れるクセがあります。
お好み分かれるところですが、私は歪みの前でかかるワウが好みのため先頭の方です。
長らくリバーブはstrymon / FLINTを使っていましたがUNIVERSAL AUDIO / Del-Verbに変更。
でもトレモロは欲しい、バンドで使うにはTAPができたらなお便利、というところからUNIVERSAL AUDIO / FLOW (TAP機能付きトレモロ)を追加。
Del-Verbのディレイ側はDELAY TIME、FEEDBACKを控えめにコーラス風として使用。
最終段のMXR / DUKE of TONEはBOOSTポジションでブースターとして。
薄くかけた空間系の後でブーストすることで空間系がより際立つようになります。
歪みとして使わないのはもったいない気もするエフェクターなのですが、バンドの中でのヌケが明らかに変わるので激しくアリです。
■ エフェクターボード左側面

パワーサプライはstrymon / Zuma、まったく見えませんがその下にOjai R30がいます。
この2台をリンクさせることで電源ケーブル1本で最大14個まで電源供給が可能です。
そのうち4つは9V/12V/18Vで電圧変更が可能です。
小さくて近いとスイッチが当たりがちなので、操作するMXR / tapは高め、操作しないtc electronic / polytune2 miniは低めにかさ上げしています。
UNIVERSAL AUDIO / Del-Verbのリバーブは常時ONのため、間違って当たっても切り換わらないようにフットスイッチロック、Providence / PFL-1000を付けています。
長めに首が出ているスイッチのアタマ横ブレ防止にもなるなコレ、ということでMXR / talk boxにも同じモノを付けています。
首が長めだとフットスイッチロックなのにON/OFF操作が可能、ロック以外にも使用できることのあるアイテムです。
余談ですが、talk boxのホース穴は移動時や使用しない時はちょっと剥き出し具合が気になるので、JACK DANIEL’Sのフタ(洗ったやつ)を被せています。
■ エフェクターボード右側面

Limetone Audio / JCB-4S-Flatのライムがチラッと見える位置のプリントがナイスです。
接続可、不可の都合上、ARMORのボードは一般的に上下逆に組んでいます。
キャッチロックを開けてそのまま使える向きではないわけですが、キャッチロック側を奥に倒してから手を伸ばして開けるのに慣れると引っ掛けヒンジが手前に来るので狭いところでも奥側にスペースを必要とせず開閉できます。
ステージからはける時、ヒンジが手前にあると引っ掛けやすかったりってのもあって大きいボードの場合、案外こっちの方がいいかもと思い始めています。
CAJなどの巨大ボードは全部キャッチロックなのでそのまま真上にフタを外せますが片側がひっかけヒンジだとそうはいかないんですよね。
■ エフェクターボード背面

ちょっと色味的に見えにくいですが、BOSS / WL-60のインプットジャックは通常使用しませんが、緊急使用時はすぐに取り外しできるNEUTRIK / NDJでフタをしています。
Limetone Audio / JCB-4S-Flatやその他使用しない空きジャックにはすべてすぐには取り外しができない代わりに飛び出しがほぼないキャップ、CAJ / Phone Jack Protectorでフタをしています。
入出力の多いジャンクションボックスは誤っての接続防止にもなるのでホコリトラブル防止以外にも使わないジャックにフタはナイスです。
■ エフェクターボード手前

基本的にはスイッチャー操作が主ですが、手前は低く、中間は高く、最奥は常時ONモノと分けて配置しています。
エフェクターボードは直線ラインが複数あると綺麗に見えます。
ツライチ合わせつつ入る位置、操作性も損ねないパターンはどうしたもんかと毎回パズルのようですが、これがやはり楽しいもので。
ワウを除いては基本現行品なのでcrybabyなど、同サイズのワウですとこれと同じエフェクターボード、完パケ製作が可能です、一応(笑)
■レイアウト図案

昨年、KMMK Solutionsのプラグを見つけた頃、これならこんな風にできるかも、と考えていたレイアウト図が残っておりました。変更点もありますが。
ボードサイズとスペースの都合上、switchcraftでは不可能で。
どんなにタイトにできてもソルダーレスプラグでは製作しないので、ここまでギリギリに収めることができたのはKMMK Solutionsプラグの登場によるところがあります。
実験台は自分から、という感じでいろんなモノを試してきました。
KMMK Solutionsは見た目のとおり音もスッキリ、スマートという感じで慣れ親しんだ無骨でロックなswitchcraftの音とはやはり違いがありますが、すんごいタイトなボードの場合の選択肢としてアリかと思います。
エフェクターの持つ本来の音、バンドのアンサンブルの中でヌケるのか引っ込むのか、さらには接続順による違いは大きい音で試さなくては判断できない部分もあります。
以前はtc electronic / SPARK miniだったところもどうもこの組み合わせでは硬くなって弾きにくい音になってしまうマッチングの相性だったり、同じモノでも新しい発見があったりもします。
そういう部分もひっくるめて試して入れ換え、挿し換え試してっていうのもエフェクター、エフェクターボードのおもしろいところだと思います。

#1. HNEBDカタログ
現在、これまでの製作例のいくつかから今回のような内容を記載したカタログを製作しております。詳細は近日発表予定です。
#2. 限定ステッカーをプレゼント!
2026年5月以降、エフェクターボード製作のご依頼時にプレゼント用の十周年記念ステッカーを製作しております。完成がまだ先です。
※すでにご依頼いただいた方には後日郵送させていただきます。
#3. 超限定版AREA 8 BOARD受注販売
在庫の都合上、2種類、各1枚のみの超限定品にはなりますが特別仕様のAREA 8 BOARDを予定しております。
詳細は近日発表いたします。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
★ 完全パッケージのエフェクターボード、AREA 8 BOARD 受注受付中です!
→詳しくはこちら
★ 2022年に製作させていただきましたギタリスト高橋 克 様のエフェクターボードを 「こちら祇園二丁目濱田製作所 様」にてご紹介いただきました。ありがとうございます。HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN 製のエフェクターボードの音がご本人様の演奏で聴けます。
★ 過去製作は Instagram に載せておりますのでチェックしていただけると嬉しいです。『全都道府県に製作実績を』を目標にしておりますので、日本全国よりご相談、ご依頼、心よりお待ちしております。フォローしていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。