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エフェクターボードの中身、全部使う?

ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

札幌はだいぶ涼しくなってきました。早く気軽にどこでも行けるようになるといいんですが。

はてさて、今回もお問い合わせいただいた内容からお話ししたいと思います。

Q : エフェクターをたくさん並べていますが、全部使うんですか?
A : そこはかなり自由です。

エフェクターボードの使い方

かなり漠然とした内容とも言えますが、このような素朴な疑問は嬉しいものです。

リアルな使い方とか、使っている方は実際どうやっているか、みたいなことはあまり事細かく書いていないですもんね。実際使っている人からすると、いろいろありすぎて書ききれないというのが実情かもしれません。

ちょうどいいかなとも思いますので、デモボードを例に簡単に説明したいと思います。

はじめに基本的な考えとして「実際の出音が良ければすべて良し」。その人にとってのベストならそれが一番です。自分の音はこうでこう!その表現の手助けをしてくれるエフェクターなら迷うことはありません。

ということで、下記内容はあくまで参考例として、です。

使う時だけONにするエフェクター

まず使う時だけONにする、終わったらOFF。

● チューナー
・tc electronic / polytune2 mini

チューナーがそうですね。ONにするとアンプからの出音が消えてチューニング。終わったらOFFにして再びプレイ。コレです。

● ワウペダル
・MXR / MC404 CAE Wah

ワウはお好みです。ONにするとハイが上がりますので使う時だけONの方が多いですが、常時ONにしてハイ上がりの状態で音作りをする、というアグレッシブな方もいなくはないです。他で丸めてもうっすら尖りめの攻撃的な音になります。

● 歪み系
・Fulltone / OCD Ge
・MXR / sugar drive

エフェクターで歪みを作る場合、アンプはクリーンにしておかなければクリーンが簡単に使えませんので、ボードの歪み系はON/OFFの切り替えが基本になります。

ギターのボリュームで操作するアンプの歪み、を使う場合はまたちょっと長くなりそうなので別の機会に。

で、歪み系は2つありますが、複数あると、

・単体で使用する/曲やセクションで使い分ける…の強弱2パターン
・2つの歪みを組み合わせて作るブレンド歪みパターン
・片方メインで片方ブースターの王道パターン

など、いろいろできます。本当に自由です。なんでもありです。

● ディレイ
・strymon / DIG

ディレイもお好みです。ショートでうっすらかけっぱなしもアリですし、「ザ・ディレイ」みたいな時は使う時だけONにします。

有名どころとして、ガンズの「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」のイントロがありますが、あの設定のまま曲に突入すると軽い事故ですからね。切り忘れ注意です。

 

常時ONのエフェクター

● ブースター
・xotic / Ep-booster

こちらもお好みですが、常時ONにしてつまみゼロ、またはその近辺。クリーントーンを良くするおすすめの設定です。

ツヤ、ハリ、コシがプラスされた音に後段のエフェクターが乗っかっていきますので、効きもナイスです。

もちろん使う時だけONにする「ブースター」としてもいけます。

● リバーブ
・strymon / FLINT

最後に全体を包み込んでまとめてくれる、、、そんなFLINTですが、こちらも基本は常時ONがおすすめです。バンドのオケになじむ音にするには、まず欲しいのが良いリバーブです。

内容によって異なるエフェクター

● コンプレッサー
・OKKO / COCAINE

プリアンプ的なモノも兼ねている場合はここで微調整するので常時ONになりますが、コンプレッサーだけとして考えるとこれまたお好みです。粒揃いの音が好きな場合は常時ONです。

ここぞ!という時にONにしてちょっとキャラクターを変える、みたいな使い方もアリです。

● ピッチシフター
・tc electronic / BRAINWAVES

入っていると気持ちいいモノですが、これはここぞという時のモノです。

例外として、常時ONでちょっとイカれた音楽をやったり、常時オクターブ下げでベースラインを演出するなど、そんな使い方もあります。

厳選しても実戦では異なることもある

ざーっと書いてきましたが、エフェクターの使い方は自由です。

私の体験談ですが、いくら厳選しても実際本番で使わなかったなんてことも普通にあります。

ないとできない、あると安心、という面もありますが、使う、使わないは結果的に出音が良ければそれで良し、なんですよね。この辺、キャンプ道具と似ているなーと思います。

あったら便利だけど他で代用ができるなら、減らして減らして少数精鋭で使いこなす、というのも1つです。

どちらの場合も移動が楽になりますからね。

根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザイン

 

 

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