MIDI=Musical Instrument Digital Interface…
呼び方は「ミディ」なんですが、楽器店時代に「エムアイディーアイってなんですか?」と聞かれたことがあります。
言葉で伝えられると「はて?なんのことだろ?」と一瞬異世界に来てしまったような気持ちになったことがありました。瞬時の変換って大事ですね。
こんにちわ、ヘルニアエフェクトボードデザインのエヌイーオー、根尾です。
今回はデモボードの中から「ディレイ」について書いていきたいと思います。
使用ディレイはstrymon(ストライモン)/TIMELINE(タイムライン)です。※デモボード左下
このタイムラインには種類の異なるディレイが12種類入ってます。ディレイのマルチユニットですね。
そんなにいらぬ!って言われることもしばしばなんですが、絵を描く時に「この色にしたいな」っていう絵の具の種類は多いに越したことはありません。
必要なければ使いたい色だけ使ってれば良いですし、やっぱこの色使いたい!となった時に対応してくれるので選びました。
あとから「やっぱアレ必要」となって買い換えることを考えるとアレなのと、非常に美しい音質面からも激しくおすすめのディレイです。
このタイムラインは、好きなディレイを12種類の中からまず1つ選びます。
・ディレイタイム
・リピート
・ミックス
など、つまみを駆使して好きなように設定したものを本体に記憶することができます。これがプリセットですね。
定番のショートディレイ、ロングディレイからアナログ感の強いテープエコー、ないと再現できないリバース、デジタルディレイはもちろん、デジタル技術で緻密に再現したアナログディレイなど、様々なバリエーションを自由に使ってたくさんプリセットしていけます。
バンクとはプリセットの括りです。タイムラインの場合は1つのバンクにプリセットがA、Bの2つ、バンクは100ありますので、全部で200プリセット作れます。
ちょっとややこしくなってきたので「ノート」をイマジンしてください。
ノートは開くと左のページ、右のページがありますよね。
・見開きがバンク
・左のページがプリセットA
・右のページがプリセットB
ディレイ縛りで書き込める100ページのノート、それがこのディレイユニットの正体です。
見開きページは左、右ともにすぐ見れるように、よく使うプリセットは同じバンクにしてあげるとフットスイッチのAかBを踏むことで瞬時に切り替えられます。
さらにバリエーションが増えてきた場合はページをめくる必要があります。
これが「バンクチェンジ」ですね。フットスイッチはA、B、TAPと3つあります。
・AとBの同時押しでバンクダウン
・BとTAPの同時押しでバンクアップ
なので、6種類のプリセットを使いたい場合はバンクの前と後ろで作ってあげると使いやすいと思います。
さらにバリエーションが増えてきて離れたバンクのプリセットを使いたい時、バンク3のAからバンク10のAにしたい場合はBとTAPを一緒に7回押してバンクアップしなければなりません。
こうなると瞬時の切り替えで使うにはあまり現実的ではなくなってしまいます。
近くのバンクにコピーすることもできますが、コピー先のプリセットは上書きされてしまいますので、他にコピーしておくか消してしまうか・・・悩みどころです。
そこでこの離れたバンクのプリセットを瞬時に切り替えることを可能にするのが、MIDIコントローラーや MIDI 対応のスイッチャーとなってくるわけです。
プリセットをたくさん組めるエフェクターには MIDI 端子がついているものが多く、MIDI 対応の機器と組み合わせることでその機能をフルに活用できるようになります。
ノートで言うと付箋です。付箋が付いてるとすぐページを開けますよね。
3ページ (バンク3-A) から56ページ (バンク56-B) まで一瞬で切り替えできる信号を送ってくれる「 MIDI スイッチャー」については次回!