ギターのレシピの山脇オサムです。
RSタイチが運営する大阪のレースがぶっ飛ぶくらいレベルが高くて、人生ではじめて挫折を味わった山脇少年ボーイ。
それでも片道6時間の鬼スケジュールの大阪遠征は次シーズンも続きます。
自信のない状態で走って勝てるほど、モトクロスというスポーツは並大抵じゃありません。
例えば、世界トップのライダーがレースでダントツ1位を走ってて、ちょっとしたミスでコーナーで転倒したとします。
その間に2位のライダーに抜かれるので、もう一度抜き返そうとします。
抜くどころか3位4位とどんどん順位が下がっていきます。
別にマシンが壊れたわけでも、怪我をしたわけでもないんですけど、精神がちょっと崩れただけでさっきまでの走りができないんです。そのくらいすんごいシビアなんですね。
ここをゴリッと反転されるには、それ相応のキッカケが必要です。
僕の場合、そのキッカケがシーズン最初に急に訪れました。
レースには「エキスパートA」というトップクラスと「スクールボーイ」という小学生クラスがあるんですけど、僕は中学1年になってたので「エキスパートA」の下の「エキスパートB」というクラスに出場してみたんです。
要するに、エキスパートBで結果を出せないとAクラスで走れない。Aクラスで走ってポイントを獲得しないと夢のスーパークロスにも出場できない、という仕組みです。
エキスパートBと言っても、スクールボーイの予選さえ通らなかった僕からしたらエグい壁です。
昨年の苦い記憶とともにスタートグリッドに並びます。
30台以上のバイクが横一列に並んで狭いコーナーに突っ込むので、僕はこれを「リアルチキンレース」と呼んでいます。
■これです
動画でもクラッシュしまくってますけど、マジでクラッシュします。(横で救急車待機!)
この中に、もっか挫折中の山脇少年ボーイ。
60秒前!
30秒前!!
10秒前!!!
フルスロットルでスタート~~~!!!
覚悟を決めて無我夢中の中、まさかの最高のスタートでいきなりトップ。
からの~、まさかまさかの独走でそのままトップでゴール。
レース会場にいた全員ビックリ。
「え?あれ誰やねん」。
ゴールした自分も「いや、1位て」。
※厳密には途中で一回コースアウトしたから失格にはなったが!
実は、昨年挫折してから今日のレースまでむちゃくちゃ練習して他のレースでもかなり場数を踏んでいたので、自分でも気が付かないうちにむちゃくちゃ速くなってたんです。
亀仙人と修行したあとの天下一武道会のパターンです。
「オラいつのまに…?」です。
間違いなくこれがキッカケです。
自信もガッツリついて速攻で「エキスパートA」に昇格。入賞するとどんどん顔も知られて仲間もできて、切磋琢磨たたかっていきます。
練習中、仲間がクラッシュしてればバイクを降りて助けてやり、レースになれば目の前で倒れてる仲間の上をバイクで走っていく。(いやマジで)
でもレースが終わればまた仲間。
「さっきはごめんな~」
「まぁまぁ痛いで」
とかいいながら。(最高だな)
そんなシーズンを過ごして、身も心も技術も度胸もどんどん磨かれていきました。
そして最終戦の結果発表。
なんとかなんとか、本当にギリギリのところで、、、
まじかー!!!
RSタイチまじかー!!!
それから数カ月後の西宮スタジアム。
アメリカから集まる憧れのトップライダー。
4万人の観客。
テレビでしか見たことのない鬼のようなジャンプ。
その前でバイクをまたがっている山脇少年ボーイ。
まさにドリーム。
まさに夢のよう。
頑張って練習してよかった。
オヤジ、ありがとう。
バイク、ありがとう。
応援してくれたみんな、ありがとう。
俺はこのレースに賭けてきたんだぜぇ。。。
やったるぜぇ~~~。。。
全員スターティンググリッドについて、スタート!!!!!
さぁその結果は~~~
うっそ~ん!!!
またしてもリベンジを誓った山脇少年ボーイ。
実はキッズスーパークロスには、順位よりも重要な裏テーマが存在しているのです。
そのテーマとは?
山脇のレシピ。次回に続く。。。