
札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
最近の休みは北海道で迷子になる、という遊びにハマっています。知らない道へ積極的に曲がり、目的地は一応富良野なのですが着いても着かなくてもよくて。
普通に行けば片道110kmくらいのところ160km前後かかるだけ、というなんとも微妙な内容ですが、知らない道から知ってる道に出た時のほっとする安心感と迷子状態終了のがっかり感が同時にくるのがクセになっています。
さて、今回は最近の製作例です。いつも色々な初めてがあり、大変楽しい札幌市の大塚 浩史 様のエフェクターボードを製作させていただきました。
『軽量でカバンのように持ち運べるエフェクターボードはペダルトレイン一択でしょうか?』というお問い合わせから今回はスタートでした。在庫が常にない印象がありましたがmono のペダルボードをご提案させていただきました。
レイアウト的にも問題なく、ケースも安心感強めの頑丈さ。激しく良いモノのため、前回はボードのみのメルマガとさせていただきました。
まずは正面からです。
ギターの入力は tc electronic / polytune 3 からXotic effects / RC-Booster V2 を通り、システムの中心となるKEMPER PROFILER PLAYER へ。
シンプルさを優先しジャンクションボックスはなしです。
そのため、エクスプレッションペダルは端っこではなくBOSS / EV-30 は KEMPER の隣りです。
KEMPER と MIDI 接続の PAINT AUDIO / MIDI CAPTAIN MINI 6 がすごいです。
KEMPER と USB 接続で電源供給が可能、PLAYER にはディスプレイがありませんが、MIDI CAPTAIN のディスプレイに KEMPER のパッチが表示されます。す、す、すごい。操作面はもちろん、利便性も大幅に拡張されています。
電源はハイクラス電源タップ、KOJO / Crystal3.1 です。
KEMPER の電源アダプター、FREE THE TONE / FA-9 から polytune 3、ひととおりチェックして問題がなかったため、RC-Booster V2 は polytune 3 のDC OUT から供給しております。
左側面です。
KEMPER 上部の入出力スペースに自由が欲しかったため、空けております。
エクスプレッションは TRS ケーブルのため通常サイズのステレオプラグ、入力はショートプラグで多少の段差にすることでフォンプラグのアウトの抜き挿しがしやすくなるようにしました。
右側面です。
ペダルトレインよりもそこそこ傾斜があるように思います。
KOJO / Crystal 3.1 は上に 1 口、側面に 1 口、合計 2 口余裕があります。
背面です。
すのこタイプにも色々ありますが、mono の背面はフラット、ペダルトレインの様に裏レールが L 字形状になっている部分がないため、背面の配線取り回しの自由度が高いです。
かといって華奢かと言えばまったくそんなことはなく。
前回も記載しましたが、ゴム足が L 字になっていて、これがもんのすごく使い勝手良いです。
『下図のような配線のケーブルを使用することで Main Out / XLR 端子よりTS プラグによる L / R 出力を得ることができます』という内容が記載された秘密のプリントアウトをいただき、作れますか?というご依頼も同時にいただきました。
ケーブルのフォンプラグはいつも switchcraft 製を使用しておりますが、キャノンは NEUTRIK 製。
NEUTRIK は色つきのブッシングがあるので、今回はそれを使用してフォンプラグも NEUTRIK 製で製作させていただきました。
プラグの見た目で L ( WHITE : 左 )と R (RED : 右 )が一目で分かるようになっています。
近くのインターフェースまで、ということでしたので長さは 1m です。
大塚 浩史 様よりご感想をいただきましたので合わせて掲載させていただきます。
『ボードを組まないで、ケンパー単品で使うことも考えたのですが、ボードを組むとやはりセッティングがとても楽です。小型なので、自宅では常に机の足元に置いて宅録や練習等で使用しています。以前の要塞ボードもとても楽しかったのですが、やはり持ち運びが大変で、移動時には車が絶対必要でした。また、かなり複雑なルーティングだったので、MIDI の設定や音作りは結構大変でした。今回のミニボードは小型軽量で、地下鉄移動も余裕でこなせます。シンプルな接続なのでトラブルの心配もなく、音作りもかなり楽です。』
かつての要塞ボードとサブボードの数々、現在細かいところを詰めているAREA 8 BOARD の中身セレクト時にはそんなことある!?という驚きにも関係性があり、大変、激しくお世話になっております。
大塚 浩史 様、いつも本当にありがとうございます!
★ 2022年に製作させていただきましたギタリスト高橋 克 様のエフェクターボードを 「こちら祇園二丁目濱田製作所 様」にてご紹介いただきました。ありがとうございます。HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN 製のエフェクターボードの音がご本人様の演奏で聴けます。
★ 過去製作は Instagram に載せておりますのでチェックしていただけると嬉しいです。
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『全都道府県に製作実績を』を今後の目標にしておりますので、日本全国よりご相談、製作のご依頼、心よりお待ちしております。フォローしていただけると大変嬉しいです。よろしくお願いいたします。