山脇オサムです。
飲み会セッションでは生バンドでのセミナーをやるのが恒例なんですけど、その中で「リズムのコツ」を解説したことがあります。
普段は音源に合わせて弾いてる方が多いので基本的には耳で聞いてリズムを理解すると思うんですけど、セッションにはドラマーがいるので角度を変えてみることにしたんです。
リズムを合わせる時の1つの基準として「スネアを聞く」という人が多いと思うんですけど、音源だけで聞いてるスネアの「タン」という音には、実際にはその音に行くまでの“モーション”があるんです。
叩く前は必ずスティックを振り上げてそこから一気に振り下ろすっていう動きですよね。
そういうドラマーの呼吸を実際に見ながら弾いてみよう!ということです。
で、実際に見ながらやってみるとやっぱりリズムって合わせやすいんですよね。
息が合ってくる、というか。
キャッチボールやってても相手の投げるモーションがあるからキャッチできるわけで、あれがピッチングマシーンで急に穴から出てきたらうまく取れないと思うんです。
焼肉でもそうで、焼かれた肉をポンと出されるとゲンナリするんですよね。
やっぱり生で出てきて炭火でジュージュー油を落としながら焼いていく様を見ないとダメなんです。
それと同じなんですよね。
もちろんライブ中にずっとドラマー見てる訳にはいかないので最終的には耳と体で合わせていくんですけど、
その前段階としてドラマーが、
・どんなモーションで
・どんな呼吸で
・どんな顔で
叩いているのかを知っておくとリズムを理解するのに有利だと思いますし、グルーヴに必要な呼吸も合ってくると思います。
なのでYoutubeで動画を見る時はぜひドラマーの体の動きにも注目してほしいです。
例えばこういうヤツとか。
JAY-Zのバックで叩いてるトニー・ロイスターjrです。
こんな感じで叩いてるんですよ。笑
ヤバイですよね。
これはドラムだけに限らず他の楽器でもそうですよね。
ベーシストがどんな指使いで弾いているのか、パーカッションがどんな体の動かし方で叩いているのか、管楽器がどんな顔で吹いているのか。
こういうところも注意して見てると音楽や「音そのもの」に愛着が湧いてきます。
そういえば以前やってたバンドでトランペッターに結構きついアレンジを持ってったことがあるんです。
ハイトーン連続、シェイク連続、みたいな。
2時間位練習やっててふとトランペッターを見たら白目剥きながら吹いてました。笑
ライブやセッションではぜひメンバーにも目を向けてみましょう!
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