山脇オサムです。
スタジオやライブでアンプを使う時に「もう少し低音が欲しい!」という時ありますよね。
僕もバンドマン時代には結構悩まされて、アンプのイコライジングからエフェクター、ピックアップやシールド、半音下げチューニングとかいろいろ試しました。
色んな方法があってそれぞれ効果が違うんですけど、今日はちょっと角度の違う方法をご紹介します。
それは、「アンプを横にする」という方法です。
プリアンプとスピーカーが一緒になっているコンボアンプでも別々になっているスタックアンプでも、持ち運びのために下にコロコロがついてますよね。
ということは床とアンプの接地面積がコロコロの面積しかない、という事です。
こうなっちゃうとアンプから出る振動がうまく伝わらずに低音が逃げてしまうんです。
「低音が出ない」と言うよりは「出てるんだけどフラフラしてる」という感じでしょうか。
オペラ歌手みたいなバリトンボイスなんだけど話してる内容の線が細すぎる、みたいな。太っい声で、「俺、冷蔵庫の音で起きちゃうんだよ」とか。
太いけどなんか迫力ないぞ!っていう。
ここで使えるのがアンプを横にする方法です。アンプの側面を床にベタっと付けることで振動が伝わって低音がズシッとするんです。
ギターサウンド的に良いと言うよりは、バンドアンサンブル的に良いんですよね。
ふんわり低音だったのがビシっと締まった低音になってバンド全体も締まる、そんなイメージです。
僕はスタックアンプだったのでキャビネットを横にしたりしてました。
理屈的にはアンプを横にしなくてもコロコロを取っちゃえばいいんですけど、スタジオに置いてあるアンプだとそうはいかないですからね。(くれぐれも丁寧に!)
ちなみに「バンド全体」の低音という意味で一番効果があったのは「演奏のタイミング」でした。
楽器それぞれの低音がそんなに出てなくても、タイミングを合わせるだけでバンドサウンドは一気に太くなります。
まぁ、それが難しいんですけどね。笑