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親切な情報があることもある、ペダルの裏面

札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

私事ですが、数年に一度訪れる恐怖が今。オール電化マン(ション)の大敵、電気温水器のトラブルです。本当、とくにこの時期にはマジでやめてほしい。修理業者さんが来てくれたのもトラブル報告から翌々日。

直っても一日は必ず空くお湯の出ない日。いや、日々(現在3日目)。歯磨きはHELL。電気は怖いですね。お風呂は実家へ行っています、トホホ…。

さて、気を取り直して。

先日、電源についてお問い合わせいただいた内容から調べたところ、個人的におもしろかったことがあったので今回はそのお話を。

エフェクターに限らず電源周りは間違うと故障を伴う危険をはらんでいますのでかなり慎重な注意が必要な部分です。現行品でメーカー情報があればいいのですが、廃番商品で情報がない場合は世の中に出回っている画像から情報を得るわけです。

そこでお問い合わせいただいたペダルを検索して発見した画像、欲しかった情報は裏面にあり、こんな感じの内容でした。

エフェクターの裏面

最近のエフェクターは本体から情報が得られないモノって少なくないと思います。

外見は極めてシンプル、つまみがなんなのかの表記もなければシリアルNo.も本体内部に書いてあったり。オモテもウラも超シンプル、ってのがありますよね。

電源に関しても DC 端子付近に何も表記がなかったりするのはまったく見たことがないエフェクターだと不安になるんですよね。

ネットで調べるとわりとすぐ出てくるのでいいのかもしれませんが中古で買って説明書がないから間違って壊しちゃった、なんてことにもなりかねない、そんな可能性もあるので電源について、本体にないのはなんとも複雑です。だいたいがこうであっても目で見て知りたいんですよね。

注意事項アリ

で、ですね。電源についてお問い合わせいただいたエフェクター、ネットで調べた裏面の説明書きは上の図のとおりです。これまたネットのおかげで英語でも翻訳してくれる、そんな便利な世界です。

ちょっとずつ見ていきましょう。

───────────────────
■ 原文
For A.C. operation:
Use a 10 volt D.C.
negative ground power
Supply.

■ 翻訳
A.C.操作の場合:
10ボルトのDCを使用してください。
負の接地電力供給。
───────────────────

負の接地電力供給…、ネガティブグラウンドのパワーサプライ、つまりセンターマイナスのパワーサプライを使ってね、ってことですね。しかし10Vってのはなんとも微妙。

● 続いて親切な二段目です。

───────────────────
■ 原文
For Battery operation:
Use one Eveready #216
battery or equivalent.
To preserve battery
disconnect input when
not in use.

■ 翻訳
バッテリー操作の場合:
Eveready #216 をひとつ使用するバッテリーまたは同等品。
バッテリーを長持ちさせるために入力を切断する時
使用されていません。
───────────────────

翻訳そのままだと?な部分もあってなんだろ?とさらに調べた “Eveready”。

Eveready は電池メーカー、#216 はこのメーカーの「Classic 216」というのが出てきたので電池の品番、その後の「または同等品」、から判断して一応、メーカー推奨の電池はコレですよ、的な意味もあるかと。

マンガンとアルカリでも音が違いますから親切!、と感じました。

さらに Kindness なのが最後のところ。

電池使用の場合、インプットにプラグが挿さりっぱなしですと常に放電しますので、使わない時は抜くと消耗がおさえられますよ、という内容です。

常にプラグは接続した状態で作る、エフェクターボードで必ずパワーサプライを使うのはここが理由のひとつだったりします。

多くのコンパクトエフェクターはこんな感じですがBOSSのコンパクトルーパーの一部はアウトプットがパワーとつながってて一般的なのと仕様が逆になっているのがあります。

製作のご依頼時はお預かりの時点で最初に故障がないかまず音出しチェックするのですが、音出しでは問題なし。

その後、電池が入っているかいないかのチェックでインプットだけプラグ挿して ON/OFF 動作確認するのですが、電池が入っているのにも関わらず点灯せず、故障?でもな…、と調べたら逆だったんですよ。

その時はそこそこ焦った、っていう過去の経験のお話。

何が言いたいかと言いますと、インプットに限らず、アウトプットも挿しっぱだと常に放電するタイプもある、ということです。

● そして三段目です。

───────────────────
■ 翻訳
LED wil dim and distor-
tion will be present when
battery is depleted.

■ 翻訳
次の場合、LEDが暗くなり、歪みが生じます。
電池が消耗しています。
───────────────────

電池が減っているとLEDは暗くなり、音も歪んじゃう、ということですね。

その昔、sobbat の DRIVE Breaker DB-1 を使っていたことがありました。

楽器店で働いていた頃、DB-1、DB-2を比較したいので試奏させてください!っていうお客様には売れませんでしたが、その音を比較で聴いた僕が買った、店的に見れば売上は一緒、という行為を度々行っていた私ですが、コレをバンドで使っているとだんだん歪まなくなってったんですよね。

電池が減ってくると歪まなくなるケースもあるということをお伝えします。なんの話だ。

● 最後の四段目

───────────────────
■ 翻訳
Removal of screws or
This label will void
warranty.

■ 翻訳
ネジの取り外しまたはこのラベルは無効になります保証。
───────────────────

よく説明書なんかに記載がありますが、ネジの取り外し、つまり本体を開けた場合は保証期間中でも無償修理とはなりませんよ、ということですね。

開けなきゃ電池交換できないタイプにはこの記載はありませんが、今回のお問い合わせのエフェクターは電池ボックスが付いているタイプでした。

けっこう英語でいろいろ書いてあるラベルが貼ってあるエフェクターもありますがあらためてじっくり見てみるとエフェクターの使い方の基本みたいなことが書いてあるように感じて今回の内容とさせていただきました。

大事な違いも表記自体がそもそもそっくりさん。

エフェクターボードの過去製作は Instagram に載せていますのでチェックしていただけると嬉しいです。
→Instagramはこちら

根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザイン

 

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