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最近の製作例、2024’ 9 – アルモア、カスタムオーダーボード –

札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

ゲゲゲの謎 真正版、初日に観てきました。何回観ても毎回同じところで泣く私です。

さて、今回は最近の製作例です。

以前、アルモア過去最小サイズのカスタムオーダーをいただいた東京都、T.M 様より再び製作のご依頼をいただきました。本当にいつもありがとうございます!

過去最小ボードは【→こちらから】ご覧いただけます。

そして今回のエフェクターボード (アルモア) がこちらです。

カスタムオーダーの場合の納期は納品まで二ヶ月弱いただいております

エフェクターボードのカスタムオーダーはレイアウト図で寸法を出した後に実機で仮接続、各部分で採寸させていただいてからサイズ確定しています。

ネット上では出てこず、うちにデータのない AC アダプターのサイズはそれを接続した時にどのくらいのスペースが必要か、というのは実物での採寸と接続時の採寸が必須になります。

採寸は 1 日、同日アルモア様へお見積り依頼、お見積りが出るまでに 2~7 日前後、発注後、カスタムボードの入荷までには一ヶ月前後、が目安になります。

レイアウト図の予想寸法と大きくは変わりませんが、流れはこんな感じです。

今回のサイズは W760 x D420 x H98 mm。PS-1C より少し大きい感じです。完パケ時、気になる重さは 18.2kg でした。


左側面からです。

KEMPER / PROFILER Player、Eventide / H90 は AC アダプター供給のため電源タップ KOJO / Crystal 3.1 をおすすめさせていただきました。

ここからパワーサプライの strymon / Ojai x 2 の電源も供給しているので、セッティング時の電源ケーブルは KOJO / Crystal 3.1 からの一本のみです。


右側面からです。

FREE THE TONE / LB-2 のジャックはいつものフラット L は接続できず、プラグの横幅がスリムな通常の L プラグを使用。

接続時に負荷のかからない角度を仮接続で決めてからかさ上げする高さを出しています。

VEMURAM / Jan Ray & myriad FUZZ の部分は入換の可能性もアリとのことでパッチ、DC ケーブルの長さ、スペースともに少しだけ余裕を持たせております。

パッチケーブルを 2 台分同時に抜いてもループ番号とセンドリターンがわかる目印を貼ろうとプラグに忘れずに貼っていますが、写真を撮るのは忘れています。通常運転。

この下は隠しスペースとなっております。ON/OFF 時に足で踏んでもたわまないように支柱を入れつつ MIDI ケーブル、電源ケーブルの通り道、パッチケーブルの通り道、もしも入ったらこっちにしてもいいですか?とあらかじめご提案させていただいておりましたNUDE CABLE / D-TUNE 1.8m も隠れています。

strymon / Ojai の電源ケーブルはどうしても NUDE CABLE を入れたかったんですよね。絶対的に良いので。


背面からです。

KEMPER / PROFILER Player、Eventide / H90 の方は完全に見えませんがUSB 端子にそのままの位置で挿せるようにスペースを作っています。

こっちをこうするとあっちがこうなる、あっちをこうするとこっちが…と複数同時に考えなくてはいけない部分が過去一あった製作となりましたが、今後の製作にもよりよくできる発見があって楽しかったです。

今後使えそうな新発見

ちょっと前のメルマガの『ペダルズレナイズ』もこのボード製作時のアイディアです。固定優先で裏ゴム剥がして音が変わっちゃうのは嫌なんですよね。

前部分もズレないように追加でストッパーを製作。

今回の打ち合わせで早い段階から 『 TS-808 をズレないようにする 』というテーマがあり、コレがうまくいったので前回の最小ボードにもペダルズレナイズ / ロング を追加させていただきました。

表記のないつまみにさほど目立たない目印があると助かる、というご要望から最初はマスキングテープを丸で抜いて手描きにしようかと思いましたが、やっぱりジャンクションボックス製作時に使っているラベルで文字打ちしました。

別の紙に同サイズを丸で抜いて穴の空いたところをラベル文字に合わせてセンターを出してもう一回丸で抜く、というのも新発見でした。

こうしたいな、っていうイメージをなんらかの発見でできるようになると嬉しいもので。

スイッチャーの拡張とMIDI

FREE THE TONE / LB-2 はスイッチャーにループを 2 つ追加できる、という拡張アイテムになります。

スイッチャーとの接続は入出力に加え、コントロールのためのステレオケーブルを一本、スイッチャー側の操作で LB-2 のループ 1 と 2 の ON/OFF がそれぞれ可能、というモノです。

書いているととても長くなってしまったので詳しくは次の機会に。

BOSS / MS-3、Eventide / H90、KEMPER / Player は MIDI 接続していますのでスイッチャーで一括コントロールができるようになっております。

フットスイッチ、BOSS / FS-7 はバンクの切り換え、エクスプレッションペダルの BOSS / EV-30 はボリュームペダル。どちらも設定次第で諸々変更できます。

それもこれもスイッチャー機能、MIDIコントローラー機能、豊富なコントロール端子、さらにはエフェクターまでも内蔵されている BOSS / MS-3、マジにすごいと思います。

T.M 様、いつも本当にありがとうございます!

■ HNEBD 地獄通信 -お知らせ- ■

★ 2022年に製作させていただきましたギタリスト高橋 克 様のエフェクターボードを  「こちら祇園二丁目濱田製作所 様」にてご紹介いただきました。ありがとうございます。HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN 製のエフェクターボードの音がご本人様の演奏で聴けます。

★ 過去製作は Instagram に載せていますのでチェックしていただけると嬉しいです。
→Instagramはこちら

『全都道府県に製作実績を』を今後の目標にしておりますので、日本全国よりご相談、製作のご依頼、心よりお待ちしております。フォローしていただけると大変嬉しいです。よろしくお願いいたします。

根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザイン

 

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