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HNEBD 2024’ デモボード – サポートバンド仕様 –

札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

ここ数日、異常なまでに暑いですね。なんなの。

コロナ以降、バンドからはずいぶんと遠ざかっておりましたがここ最近またお誘いいただいて再び始まりました。大きい音で演れるっていうのは激しい刺激となり、ありがたい限りです。

ということで曲目に合わせてちょっと前に作ったボードがこちらです。

“It’s my Life” なボード

MXR / talk box のためのボード、と言っても過言ではない変わり種です。変わり種、これを使用するにあたってどうしたものかと。

MXR / talk box は別のアンプを必要とせず ON にすると本体中央の穴から音が出ます。

画像にはないですが、この穴に付属のホースをつないでその先をマイクスタンドに固定、マイクの手前でホースから来る音を口のカタチを変えて『ヴァウヴァウ』と変化させます。

なのでこの音はマイクで拾った PA からになるわけですね。

そして MXR / talk box は ON にするとギターアンプからの音は出なくなります。直列で接続して使用できはするものの、音は全部こっちに行ってしまうわけですね。これがちょっとネックだな、と。

で、過去に書いた内容にあったな、とあらためて見てみました。

→記事はこちら

上記リンク先の時に使用した CAJ / in and out は現在廃番、手持ちのでなんとかできそうなのはボリュームペダルでしたが、ERNIEBALL のボリュームペダル、チューナーアウトを使用するとちょっと音が細くなってしまうことがあったのでどうかな…、と。

何事も実体験、実機で試すのみ、ですので試しにチェック。

チューナーアウトに接続、抜くをチェックしていると通常の銀色のとこの40周年の黒いヤツ、なんか違うのか、前段にワイヤレスがあるからかさほど気にならない程度でよかった、よかった、コレ採用、となったわけです。

これによってボリュームペダルをゼロの位置にすると音声は talk box のみ、talk box / ON 時、PA からの talk box のボェボェに加え、ギターアンプからのエフェクターボードの音もボリュームペダルを踏み込むことで足せる、つまり、アンプの音のブレンド具合をコントロールできるペダルになるわけですね。

ボリュームペダルのチューナーアウトには talk box のみの接続ですが、talk box にゲインがついているので単体でもそれっぽくウィオワできます。

talk box / OFF 時はボリュームペダル、talk box / ON 時はアンプの音ブレンダー、というモノになってくれています。

チューナーアウトなのにそっちにチューナーがいないのは taik box が ON の時も、一発でミュートができるため、この位置なわけです。

シンプルですが個人的にはこれまでの集大成と言っても過言ではない、目的のためにつくった結果、他とは違うぞっていう感じの、私には大変便利なボードになりました。

いろいろ観に行ってもライブハウスなどで talk box 使っているバンドは見たことがないのでニッチめなアレではありますが。

接続順について

図解にするとこんな風です。

■ GUITAR
・BOSS / WL-60T

・BOSS / WL-60

・tc electronic / polytune 2 mini

・ERNIEBALL / VP 40TH ANNIVERSARY EDITION

⚪︎ TUNER OUT → MXR / talk box → MIC → PA

⚪︎ OUT

・Xotic Effects / Soul Driven

・electro-harmonix / Soul Food

・MXR / phase 90

・strymon / FLINT

■ AMPLIFIER


左側面からです。

MXR / talk box は 18V 仕様です。海外マニュアルでは『付属の 18V / 1000mA AC アダプターでのみ電源供給する必要がある』と。

これがまた Dunlop 純正品は廃番で現行品は 18V / 500mA 仕様。

Voodoo Lab / PEDAL POWER 2 PLUS には背面にコンセントがついています。

ただし、『アンプは絶対に繋げないでください』との注意表記。

・1000mA 推奨ではあるが 18V の純正品は現在 500mA な謎
・一応、アンプな機能が備わっているペダル

色々どうなの?があったので、自己責任で実験してみました。

結果、純正 AC アダプター 18V/500mA では場所によって音切れがするため社外品の 18V / 1000mA が安定。

VoodooLab / PEDAL POWER 2 PLUS の背面コンセントに接続するとつまみの設定によって talk box の動作が不安定になります。

長時間使用はどちらにもダメージになりそうな予感と悪寒がしたので即却下。

Voodoo Lab / PEDAL POWER 2 PLUS の 9V DC 端子 2 つを使用して18V にするアイテム、Voodoo Lab / PPAY を使用しても駆動は可能でしたが背面コンセント供給時と同様の不穏な動きが出る時と出ない時がありました。

どちらかと言うとこちらの方が安全な気はしましたが、あまりおすすめはできません。

純正 AC アダプター推奨機材は AC アダプター使用が確実ではあります。

が、私は PPAY で使用、なんかあった時のために AC アダプターを持ち歩く、という感じです。


右側面から。

ARMOR / PS-2NB はボード面が傾斜しておりますのでこのデカいフットペダル系は足首が硬いとちょっと辛いという一面があります。

ちょっと、ですが。


背面から。

エフェクターボードでおなじみのジャンクションボックスは今回入れておりませんのでstrymon / FLINT の LEFT OUT が最終出力になります。

デモボードゆえに

DC ケーブルはいつもの FREE THE TONE / CP-416DC ではなく比較サンプルとしてstrymon 製を使用しています。

音質は悪くはありませんが、束ね感は圧倒的にCP-416DC の方が綺麗に収まります。

かさ上げ台の塗りは実験的に IRON PAINT で重ね塗り、凸凹をつくりそれっぽくしましたが、写真ではその様子がまったく伝わりません。

が、その時々の機材に合わせて今後コレも使っていこうと考えています。

電源ケーブルはパワーサプライの付属のは使用せず、NUDE CABLE / D-TUNE 1.8m です。

まず音質が抜群に良い、というのがありますが、1.8m という絶妙な長さもちょうど良く、ケーブル自体もしなやか、硬くないのでセッティングも楽ですし、移動時、ギグケースのポケットの中でも長過ぎないから嵩張らない、作業部屋から出てバンドで使ってみてあらためてマジに多方面で激しく良いな、コレと思いました。

今回のこのボードは新しい試みとして完全受注生産で近日完パケ販売しようと考えています。

総額はちょっとゾッとしますが、もうちょっと使ってみて内容つめてからの予定です。

需要はなくともやってみたかったことのひとつ、ってな感じです。

■ HNEBD 地獄通信 -お知らせ- ■

★ 2022年に製作させていただきましたギタリスト高橋 克 様のエフェクターボードを  「こちら祇園二丁目濱田製作所 様」にてご紹介いただきました。ありがとうございます。HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN 製のエフェクターボードの音がご本人様の演奏で聴けます。

★ 過去製作は Instagram に載せていますのでチェックしていただけると嬉しいです。
→Instagramはこちら

『全都道府県に製作実績を』を今後の目標にしておりますので、日本全国よりご相談、製作のご依頼、心よりお待ちしております。フォローしていただけると大変嬉しいです。よろしくお願いいたします。

根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザイン

 

 

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