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最近の製作例 2024’ 7 – pedaltrain / metro 24 –

札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

暑いですね。こんな時期は車にボードを放置するとマジックテープが溶けてグチャグチョになりますのでボード好きの方々はどうかお気をつけください。

はい、音のバリエーションと重量問題は実に悩ましい、ということで今回は製作例、ちょっと変更の回です。

石川県より、チームちんどん ギター担当様のエフェクターボードを一部変更させていただきました。変更のご依頼、本当にありがとうございました。

変更後のエフェクターボードがこちらです。

入出力をまとめるジャンクションボックス

前回のエフェクターボード変更時に軽量化のために抜いたジャンクションボックスを復帰させたい、というご要望の入換、追加例になります。

エフェクターの位置は動かなくともパワーサプライの位置が変更になるため、DC ケーブルの取り回しも変更になります。

追加分のパッチケーブルは長さを変更して再利用しています。

ジャンクションボックスはわかりやすいように接続部分を記載。

ボリュームペダルは外付けのため、機材に合わせた表記に。


左側面からです。

ビタビタですね。密集具合がナイスです。

これまでは strymon / FLINT の LEFT OUT がこのボードのアウトプット、そこからヴォリュームペダル(ローインピー)を経由してアンプへ、という流れでした。

ジャンクションボックスを追加することで入出力が一ヶ所にまとまる他、FLINT の LEFT OUT の抜き挿しスペースが必要なくなりますのでその分スペースを詰めてビッタビタにできるようになった、ということです。


右側面からです。

こちらもビタビタです。やはり密集具合がナイスです。

人間的に私はビタビタは嫌なんですがこれはペダルトレインだけになかなかの満員電車。

見る密集具合は好きですがエフェクターの気持ち的にはどうなんだろう…とふと今思いました。きちんと働いてくれているので良しとしましょう。

えー、これまでは tc electronic / polytune 3 noir がボードのインプットでしたがジャンクションから来ているため、本体の抜き挿しがあるのはジャンクションボックスと外付けのボリュームペダルのみになっています。

厳密に言うとプラグの汚れやなんかはエフェクターの入出力ジャックを長い目で見ると劣化させていくものですので、プラグは絶対に床に置かない、なるべく触らない、たまに拭く、が大切です。

シールド部分はもちろん、プラグ部分も丁寧に扱うのは良い音をキープする激しく大事なポイントです。

くもったプラグですとちゃんと音もくもりますからね。プラグのくもりは接続先の中の端子も汚してしまいます。

そんな時は使用前にアルコールで拭きましょう。使っていないプラグほどくもっていきます。


背面からです。

個人的に色味のバランスがとても良いボードだなーと思っており、緑がないからボードサインのピックは緑にしよう、と静かなカラフルさを。


裏面です。

例によって、どやってくっついてる?感を出すためレールの隙間から見えるエフェクター部分にマジックテープはありません。

今回はパワーサプライの移動とジャンクションボックスの設置ですので、この部分の追加加工はごく一部でした。


最後にボード変更の履歴です。

最初は pedaltrain / classic JR でした。フル搭載。

少しでも軽くしたいというご要望で pedaltrain / metro 24 に変更。

この時に描いたジャンクションボックスも含めた今回のレイアウト案が残っておりましたが、軽量化を優先し、一度外れております。

実際に使ってみての利便性で変更、というケースはあるものです。

エフェクター自体の変更はありませんが、大きめのペダルを抜いて違うボードで組む、ということもできる、エフェクターボードって本当におもしろいもので。


ご感想をいただけましたので、合わせて掲載させていただきます。

『いつもありがとうございます。メルマガ私も見ていますよ。みなさん、凝ったエフェクターで、みたこともないものばかりですね。私は音の種類は4種類…踏み替えるのもやっとなので、とにかく、ボリュームペダルでバンドの中で音量を調節することに集中して弾いています。音については、70年代から80年代のギターの音が好きなので、このエフェクターの組み合わせには満足しています。』

いつも本当にありがとうございます!

■ HNEBD 地獄通信 -お知らせ- ■

現在、お問い合わせ、製作のご依頼が大変混み合っており、返信が遅れる場合がございます。エフェクターボードの製作可能な目安は現時点で10月上旬以降の予定です。

打ち合わせ、ご相談は順次返信させていただいております。みなさまありがとうございます!

★ 2022年に製作させていただきましたギタリスト高橋 克 様のエフェクターボードを  「こちら祇園二丁目濱田製作所 様」にてご紹介いただきました。ありがとうございます。HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN 製のエフェクターボードの音がご本人様の演奏で聴けます。

★ 過去製作は Instagram に載せていますのでチェックしていただけると嬉しいです。
→Instagramはこちら

『全都道府県に製作実績を』を今後の目標にしておりますので、日本全国よりご相談、製作のご依頼、心よりお待ちしております。フォローしていただけると大変嬉しいです。よろしくお願いいたします。

根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザイン

 

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