こんにちわ、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
今回は、初心に返るという気持ちで手持ちの昔の機材にあらためて触れてみました。
初めて買ったエフェクターはワウペダル、クライベイビーでしたが、その次に手に入れたコンパクトがこの BOSS / SD-1 SUPER Over Drive でした。
発売年は1981年。
発売当初と生産国は変われど、現在も現行品として流通していることを考えるとすごいことですよね。38年以上も生産され続けているわけです。
私はエレキギターを初めて間もない高校生の頃に買ったのですが、思っていたような音は出せなかったという記憶があります。
その当時は現在ほど『アーティストの使用機材情報』というのが少ない中、たまたま見た雑誌で好きなギタリストが使っているというのが載っていて、そんな単純な理由で選んだわけです。
が、いざ弾くとそのギタリストの音とは全然違うソフトなオーバードライブで「あれー?」となったものでした。
始めてすぐの頃で何もわからない状態でも「同じ機材で弾けば同じ音が出る」とはまったく思っていませんでしたが、あまりに違い過ぎるので「コレはもしやアンプなんじゃないか?」と疑いはじめるきっかけになったのもこのペダルでした。
で、あれやこれや試した結果、アンプを歪ませてペダル側は LEVELを上げ目、DRIVE 下げ目、TONE はやや抑える。
これがCDで聴く音に近いいわゆるブースターとしての使い方でナイス、と落ち着いたわけです。
で、そこから20年以上たった今あらためて弾いてみたところなんですが、20年以上完全に放置していたにも関わらず、ガリもなく電池を入れたら電源が入って動作に異常や不具合がなく普通に使えました。
コレちょっとすごいですよね。
初めて買ったワウは、ワウというよりもガリ、ガリペダル。単純に危険なノイズ発生機と化していたので早々にやめておきました。
今さらここで説明するまでもないほどに説明されてきたペダルですが、ミドルに特徴があります。
アンプの困った部分をカバーしてくれるペダルというか、ハイのキツめなアンプのカドを取ってくれたり、ローがモワッとするアンプをちょっと引き締めてくれたりと、ギターとアンプのマッチングに困った時にあると便利な一台です。
ミドルが強い分、バンドサウンドの中でも埋もれず前に出る音を狙えます。
小型アンプでさほど歪ませずに弾いても、喰いつきのいいギュッとしたバイト感がプラスされるので、物足りなさを軽減してくれて気持ちいい音も狙えます。
OD-3 と比べると SD-1 はちょっと冷たい音に感じていましたが、あらためて弾いてみるとコレはコレの良さがきちんとありますね。
淡いイエローのなんともいえないカラーリング、SD-1でした!