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札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
少ない、少ない、と言っていた雪も結局、どっかり降ってちゃんと真冬の札幌からです。早く雪溶けてほしい…。
さて、現在参加しているバンドで一音下げにしないといけない曲がありまして。
毎回チューニング下げるのを待ってもらうのも申し訳なく。その時だけテンション感が変わるのも困りもので。
もう一本持っていけばいいのですが、持ち換えるのもまた待たせてしまう、これを瞬時になんとかできないもんかなーと前々から気になっていたアレを仕入れてみました。
ピッチシフターと言えば、ワーミー、ワーミーと言えばデジテックですね。
なんとなくデジテッチとつい読みたくなるスペルですが、デジテック。
Whammy もデカいですが、さらにデカい Whammy DT に搭載されているドロップチューニングエフェクト部分をコンパクトにしたのがこの drop です。
と、あたかも新製品のようなご紹介になりましたが、発売からすでに10 年ちょい経っているロングセラーモデルです。
そんなことあっていいのかって効果に半信半疑で危険な匂いもしたので楽器店時代は仕入れたことがなかったんですよね。
今回実際に試してみるとコレは使えるかも…、と。
数日後にバンドのリハがあるのでそこで使ってから書け、と毎回思うわけですが、もしダメだったら仕入れたのにさらっと何もなかったことにするのもかわいそうだなと。
自宅でアンプそこそこの音量だととりあえず気になる問題はなく。
アンプが生音も聴こえる程度の小さな音量だと自分とアンプの間に不思議な音空間が生まれて耳がムズムズします。
ワンノブでシンプルながらも効果はとんでもなくわかりやすいです。
半音ずつ下がるので、1音下げの時は “2” に合わせて ON にすると一瞬でドロッピン、一音下げの音が出る、当然アンプから限定ですよ。これ以上の時間短縮はないですね。
それ以上下げて使うことは私はないですが、遊ぶ分にはひじょうにヘヴィでおもしろいです。
“OCT” のところは簡易的なベース的にも使えるのでやっぱりおもしろい。
“OCT+DRY” は単体のオクターバーほど細かくはいじれないですが潔いオクターバーとしておもしろいのである意味、チューニングの変更機器&オクターバーと、ざっくり一台で二種類使えるエフェクターかと。
他には “MOMENTARY” というスイッチがありますが、コレは ON にするとフットスイッチを踏んでいる間だけエフェクト効果がかかるようになります。
足を離すと OFF、といった感じです。
MOMENTARY OFF 時は通常のエフェクターと同様、踏む度に ON/OFF が切り換わります。
ですので常時チューニングダウンで使用する場合はMOMENTARY は OFF、エフェクトは ON、文字にするとややこしいですがそういう使い方になります。
この drop と同サイズの Whammy RiCOCHET では MOMENTARY を有効に使える場面は多そうですが、drop ではどうか。
OCT 位置で一人マイナースウィングの時、ベースだけになるところで踏む、ってのは有効だな、と思いました。
カチカチっと 2 回踏まなくても良いですからね。
で、コレをコレに入れるわけです。
Digitech は Whammy もそうですが、本体表記の消費電流と説明書の表記が違うことがあります。
drop 筐体の表記は 9VDC / 300mA ですが説明書では 9VDC / 250mA、VooDoo LAB / PEDAL POWER 2 PLUS ではDC 端子 5、6 限定になりますが電源供給可能です。
入ったのか、バンドで使える音なのか、実際どうだったのかは次週のメルマガで。
つづく。
※ 次週、全然違う内容だった時は察していただければ幸いです。
★ 2022年に製作させていただきましたギタリスト高橋 克 様のエフェクターボードを 「こちら祇園二丁目濱田製作所 様」にてご紹介いただきました。ありがとうございます。HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN 製のエフェクターボードの音がご本人様の演奏で聴けます。
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『全都道府県に製作実績を』を今後の目標にしておりますので、日本全国よりご相談、製作のご依頼、心よりお待ちしております。フォローしていただけると大変嬉しいです。よろしくお願いいたします。