先日、北海道でもっとも好きな静かな山間の街にキャンプに行ってきました。
テント立ててるとどういう訳かドンドン、タンタン、テステスと聴き慣れた音が。キャンプサイトでまさかの野外ライブに遭遇。これはこれで楽しかったのですが、翌朝は午前 7:46 からドンドン、テステス !
リハ早い!5時から起きてたからいいんですが (笑)
こんにちわ、ヘルニアエフェクトボードデザインの根尾です。
前回は音の旅路はショッピングモール、というイメージを書いたスイッチャーですが、今回はスイッチャーとは実際どういうものかを簡単に書いていきたいと思います。⇒前回の記事はこちら
スイッチャーには「ループ」というエフェクターを接続する部分があります。
ループに入れるには、センドからエフェクターのイン、アウトからリターンに接続します。
このループに接続することで、エフェクターのON/OFF操作をスイッチャーでできるようになります。
今回は、
・スイッチャー=マンション
・ループの数=部屋の数
・ループ内のエフェクター=住人
というイメージで解説していきます。
基本、ループ1つに対して1つのエフェクターを接続しますが、ループ内に複数入れることも可能です。マンションで言うならルームシェアですね。
その場合は、事前に使うエフェクター本体側の操作も必要になるので、操作しやすい配置にする必要があります。ルームシェアしてるどの人を呼び出すか、前もって決めておかないと全員出てきてわちゃわちゃしてしまうイメージです。
単純にON/OFFの操作のみのスイッチャーもあれば、プリセットできるスイッチャーもあります。
プリセットとは、ループ内のエフェクターの組み合わせを事前に登録しておけば、1つの操作で複数のON/OFFを同時に切り替えることができる、というものです。すごいですね。
マンション的には、何号室と何号室の人を一斉に呼び出せる感じです。ピンポーンピンポーンですね。
MIDI対応のスイッチャーであれば事前登録した組み合わせに加え、さらにMIDI対応のエフェクターのON/OFF切り替え、プリセットの呼び出しが可能になります。やばいですね。
MIDI接続により近隣のゲストハウスからゲストを招ける(エフェクト ON)、さらにゲストハウスのあの人!と決めておけば(プリセット一発呼び出し)、マンションの部屋から出てくると同時に呼んだ人が来てくれるわけですね。まぁー。
と、こんな感じでボード内の集中管理、集中操作ができるわけです。なおかつ音質劣化も避けられるスイッチャー、すごいですよね。
複数個使う場合、その複数個を同時に切り換えしたい場合は必須です。
通常のイン/アウトを使う場合、実はループは1~4までしか使えません。
ループの5を使うには、通常のアウトからイン5に入力し、アウト5が最終的な出口になります。
同じスイッチャー内から1回出てまた入る感じですね。マンションだと別の棟ですね。
多くのスイッチャーはバッファーが入っております。
ワウやファズなど、ハイインピーダンスで入力したいエフェクターがある場合は単純にループに入れてしまうと本領を発揮してくれません。
このような場合には独立したセパレートループを使用します。
通常のイン/アウトに加え、イン5 /アウト5 は独立したセパレートループになっています。
スイッチャーのバッファーを通らないループですので、ハイインピーダンス入力のエフェクターはここを使います。
デモボードはワウのノイズが気になるためスイッチャー内に入っています。
セパレートループを使用しているので、スイッチャー内のエフェクターの接続順は「5→1→2→3→4」になっています。
ハイインピーダンス入力したいエフェクターがある場合は、最初の入り口をイン5、ループ5にエフェクターを接続、アウト5から通常のインに入力、という感じです。
別の棟から入って本館に行く感じになります。
入り口と出口の役割をハッキリさせておくと、実はそんなに難しくないのがスイッチャーです。
いろんな場面に対応してくれる仕様はちょっとややこしいかもしれませんが、こうしたい、ああしたい、という場合は工夫次第で実現できる、というのがすごいところじゃないでしょうか。
本当、便利になりますよ。
ビーンブーツ最強!(10年モノ)