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エフェクトボードの中身をまとめて見てみよう!

なにかと情報を得られるSNSですが、たまに挟まってくる新譜の宣伝広告に「おぉぉ!!」となり近くにCD 買いに行きましたが売っておらず。

昔あった近場のCDショップってけっこう閉店してしまっていて ” 札幌 東区 CD 販売 ” なんて検索しながら、なんだかなーと思いました。

結局、札幌中心部まで行って発見、よろこび倍増。

こんにちわ、ヘルニアエフェクトボードデザインの根尾です。

長らく続いてきた、「そのボード、実際どうやって使っているの?」シリーズ、一通りエフェクター別に書いてきましたので、今回はまとめていきたいと思います。

 

「実際の接続はこんな感じ!」

スイッチャーのループに接続しているエフェクターの図です。

前回は、ループ内のエフェクターは組み合わせを事前に登録しておくと一発でその組み合わせを呼び出せて、さらにMIDI登録も可能、というプリセットについて書きました。

⇒プリセット・MIDIの記事はこちら

プリセット可能なスイッチャーの多くは、

・プリセット or ダイレクト

と使い方が選べます。主な違いはこんな感じです。

 

■プリセットモード
・ループに接続したエフェクターの組み合わせを登録して使用

・複数個同時の切り替えが1つのスイッチ操作で可能
・マルチエフェクターに近いような使い心地を構築していける

プリセットモード時は、LOOP1のスイッチにループ内のどれを使うかを登録します。例えば、

・ LOOP1、LOOP3、LOOP5をON

と登録しておけば、LOOP1のスイッチ1つで3つのエフェクターがONになります。

さらにMIDI対応のエフェクターを接続している場合は、ループ内になくてもON/OFF操作とMIDIエフェクター側のプリセット呼び出しが可能です。

 

■ダイレクト・モード
・ループに接続したエフェクターのON/OFFを操作
・スイッチの位置がまとまっているので複数個の切り替えも慣れれば可能
・コンパクトエフェクターを単体で使っている感覚に近い直感的操作

ダイレクトモード時は、LOOP1のスイッチはLOOP1のエフェクターのON/OFFです。

ここでは「KLON KTR」のON/OFFとして機能します。

ボードの奥にあるエフェクターでも手前で操作できるので、エフェクトボード内のレイアウトの自由度は激しく大きく広がります。

 

「信号の流れを見てみよう」

スイッチャー内以外の信号の流れはこんな感じになってます。

ちょっとややこしい図になってしまいましたが、最初のギターからの入力、最後のアンプへの出力は右上のジャンクションボックスに接続します。1ヶ所で入出力がまとまっているので迷いません。

⇒ジャンクションボックスの記事はこちら

ジャンクションボックスから入った信号は、スイッチャーのセパレートループ部分の「IN5」にまず入ります。

これはループ5のハイインピーダンスで受けたいワウのためです。

OUT5から一度スイッチャーを出て、つまみはゼロで常時ONのイコライザー的に使っている「Ep-booster」を通ってからスイッチャーに再び戻ります。

再入場口は「HTS」(FREE THE TONE 独自のサーキット名) IN です。

⇒イコライザー的に使うブースターの記事はこちら

 

スイッチャーに再度入った信号は、ループの1から4を通りOUTから次のエフェクターへ行きます。

スイッチャーを出てからまずは「TIMELINE (タイムライン)」です。※strymonのディレイ

⇒ディレイについての記事はこちら

 

ストライモンとタイムラインは、細かく設定したい時のためにスイッチャーとMIDIケーブルで接続しています。

⇒MIDIについての記事はこちら

 

続いて「FLINT(フリント)」。※strymonのリバーブ/トレモロ

リバーブは常時ONです。昔ながらのリバーブはとても心地よく、このフリントは本当におすすめです。

トレモロは極端なセッティングにして、飛び道具として使っています。

⇒リバーブについての記事はこちら

 

最後に「SPARK mini(スパークミニ)」を経由し、ジャンクションボックスに戻ります。※tc electronicのブースター

ここまでくる間のエフェクターで作った音を、まとめてブースト可能なのがこの位置です。

⇒ブースターの記事はこちら

 

「必要になったときに対応できるかどうか」

基本的なこのボードの音は、イコライザー的に使用しているEp-boosterとリバーブのFLINTが常時ONで、この音がメイントーンになっています。

よく使うワウはちょっとノイズが気になるため、スイッチャーのループにいます。

使う時はスイッチャーのLOOP5をONにしてからワウに行ってます。

ワウ本体を踏み込んでのON/OFFではなく、外部スイッチでのON/OFFです。これは、遠い昔に初めて買ったワウのスイッチの硬さがトラウマになっているのかもしれません。

スイッチャーはダイレクトモードで、主に歪みを必要に応じて切り換えています。

メインの歪みは、
・オーバードライブにVEMURAM / Jan Ray
・ディストーションは OKKO / DOMINATOR
・さらにブーストさせたい時にはKLON / KTR

をプラスしています。

クリーントーンに厚みを持たせたい時に使うBOSS / Chorus は1979年製と私と同い年だからか、ややスイッチがヘタり気味です。

しかしON/OFFはスイッチャー側での操作なので問題ありません。スイッチャーにはこういう利点もあります。

ディレイも必要に応じて本体側で操作しています。

MIDI 使わんのかい!!と聞こえてきそうですが、必要になった時は対応できる、という状態が肝心だと思っています。

欲しいエフェクターを選ぶ時、便利な多機能さはそこまでいらないと思っても必要になる時がくるかもしれません。

その時に対応できるかできないかは大きな違いです。

多くの機能を使いこなせるようになるかを不安に思うよりも、使いたい部分だけ使う、くらいがちょうど良いと思います。

やっぱ必要だった!となって買い換える出費を抑える効果もあります。

エフェクターだけに。…ん?

■根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザインはこちら

 

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