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【エフェクターボード】隠れた重さの正体とは?

ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

雪が降る前にもう一度キャンプに行きたかった富良野。 札幌で初雪が降った日、富良野では雪だるまを作ってたので(インスタで知る)、今年もシーズン終わりかと思うとさみしい今日この頃です。

さて、今回はなにげないメールのやりとりの中でふっと思ったことがあったので、そのお話を。

重量を考える

エフェクターボードのオーダー時に気にされる方が多い部分…それは『重さ』です。

移動は基本的には手で持ち運ぶモノなので、軽いに越したことはないですよね。 軽さを理由にエフェクターを選ぶ人にはそうそう会ったことがありませんが、重いモノの代表格「パワーサプライ」は軽さで選ぶ人もいます。

でも避けられない重さの正体って、実は「プラグ」なんですよね。

総重量を考える

毎回、製作前に使用するプラグを全部集めて持ってみると「重っ!」てなっていたのですが、漠然としたイメージでしたのでちょっと量ってみました。 ボードで使用する頻度が多いプラグはこの2種類です。

・switchcraft / フラット L (画像:左)
・switchcraft / ショート S (画像:右)

直列の場合はほぼフラットL。スイッチャーに挿すのはショートSですね。 実際この限りではありませんが、スペースを有効に活かす場合はコレです。

スイッチャーのループが5つある場合、このプラグがそれぞれ10個ずつ必要です。 単純に計算すると、

・フラット L:約 21g x 10個 = 約 210g
・ショート S:約 22g x 10個 = 約 220g
・プラグ20個の総重量:約 430g

グラムってイメージしにくいですよね。 「びっくりドンキー」で言うところの期間限定ガリバーバーグ(400g)の重量を超えています。

エフェクターで言うと、メーカー表記は450gですが実際量ったところ約422gだった strymon / FLINT よりも若干重いくらいです。 tc electronic / polytune2 mini で約160gでした。

実際のところ、プラグだけでもエフェクター数個並みになっているわけですね。

ちなみに通常というか、よく目にするスイッチクラフトのプラグ重量はこちら。

・S = 約 30g
・L = 約 23g

ボードで主に使用しているタイプより、どちらも多少重いです。 これに、

・ボード自体の重量
・エフェクター一式
・パワーサプライ
・他に必要なプラグ
・ケーブル類の重さ

が集まりに集まってできあがるのが重量級のエフェクターボードです。 おぉぉ…、組む気が失せる内容になってきてしまった…。どうしよう。

使用頻度を考える

ということで、本当に軽くしたい場合は『マジに厳選する』が大事だと思います。 どうせ組むならアレもコレも入れたい、という気持ちもわかりますが、数が減ればプラグも減っていきます。必然的に軽くなるわけですね。当たり前ですが。

FLINTの好き具合がしつこいですが、一台のペダルにエフェクト効果が2種類入ってたり、モードが切り替えられるんです。 一台の中でクオリティの高い複数機能があるペダルを基準に選ぶのも、少数精鋭ボードを作るには激しく有効かと思います。

音質、耐久性はもちろん、いつでも手に入るという安心感。 多少は重くなりますが、スイッチクラフトのプラグには変えられない便利さがあるのもひとつです。

これはアレですね。 テントや装備を軽くしたのにたいして重量が変わってないなーって時。 実は重いのは変えずに積んだペグであった、と当たり前のことに気づいた時と同じ感覚です。 でも安心感からペグは変えられないってところも似ています。

スイッチクラフトはキャンプで言うところの「エリッゼステーク」であった、ということです。

〜おまけ〜

エリッゼステーク、ライトグリーン。 限定色に浮かれて手に入れるも、現地では見失いやすい色ということをすっかり忘れて選んでしまううっかり具合。 しかしこれは多分、野営地では飲み過ぎるなという注意喚起の色と思って愛用しています。最高です。 (ロケ地:朱鞠内湖 2018年 6月)

根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザイン

 

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