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チューニングに重要な周波数

先週、ぜひとも行っておきたいなーと思った秋の富良野に行ってきました。

キャンプ場に到着するやいなや、10月過ぎたら来る人いないよーと管理人さん。マジか。

なるほど、日が落ちたら気温はわかりやすくどんどん下がっていき早々にテントに引っ込みました。

翌朝、富良野在住の管理人さんと少しお話しましたが、クマはとうもろこしが好きらしく農家さんはメインの畑をやられないように、ちょっと山寄りの場所にクマ用のとうもろこし畑もつくっている、というお話が大変印象的でした。

こんにちわ、ヘルニアエフェクトボードデザインの根尾です。

 

「周波数が変えられるかどうか?」

今回はボード製作時、必ずと言っていいほど組み込まれるチューナーのお話です。

ボードに組み込むチューナーは、ほとんどがエフェクターのようなルックスをしたフロアタイプと呼ばれるカタチです。

画面の大きさや明るさなど、視認性で選ぶ方も多いと思いますが、どれを買おうか迷っている方には必ず使用用途を確認しています。

現在の定番はtc electronicのpolytuneシリーズが一番多いように思います。

このpolytuneには通常のサイズと小型のミニサイズがあります。ミニは電池が使えませんので ACアダプターまたはパワーサプライが必要です。

ボードを組む場合、サプライは必須なので電池駆動の有無はさほど問題になりませんが、この二機種の一番の違いは周波数が変更できるかどうか、だと思います。

通常サイズのpolytune、現在は3が出ましたね。こちらは周波数 435~445Hz の間で変更ができるようになっていますが、ミニサイズの方は 440Hz 固定です。

 

「生ピアノの多くは442Hz」

使用用途の確認とは、生ピアノと演奏する機会があるかどうかです。

バンドのパートがギター、ベース、ドラムの場合、周波数はまったく問題ありません。キーボード は 440Hz が主流ですので、この場合もミニで問題ありません。

ところが、どこも必ずというわけではありませんが、生ピアノの多くは442Hzで調律されています。そのため、ギターやベースと生ピアノを合わせる場合、チューナーも 442Hz に変更しなければピッチが気持ち悪い感じになってしまいます。

もしかしたら…という場合のために周波数の変更ができるチューナーを選んでおくのも1つの選択肢だと思います。

サイズ比較の図。

組み込み時、電源端子の位置が結構重要だったりします。分かりやすいかどうかはアレですが、レゴのミニフィグは41mmです。

周波数の変更はコーヒーで例えると、落とし方によって豆の挽き具合を変える、というところに似ています。

ドリッパーなのかプレスなのか、どんな挽きめでも飲めなくはないのですが、細挽き、中挽き、粗挽きなど、コーヒー器具に合わせた挽きめに変更することでベストなコーヒーになる感じですね。んー…。

 

「画期的な全弦同時チューニング」

polytune は全弦同時チューニング可能、という画期的な仕様で登場しました。

発表された時は「マ、マ、マ、マ、マジで!?」と一人で口走った記憶があります。

それまでは一本弾いて合わせて次の弦、と一本ずつ合わせていくのが当たり前でしたが、polytune はこの方法に加え、全部の弦をジャラーンと弾くとギターなら6本分同時に表示されます。驚異でしかありません。技術の進歩、恐るべし。

チューニングは6弦から1弦まで合わせて、もう1回6弦を弾くとちょっと下がってたりしますよね。

これは弦を巻いていくことでネックにかかるテンションが変化するためで、何周かしてピッタリ合わせていくのが普通です。

この変化を polytune はリアルタイムに見れるので、6弦上げてくと2弦がちょっと下がるんだな、とか妙な発見があります。

私もpolytune使っていますが、一本一本合わせてから最後にジャラーンで全弦確認、ライブの時やフロイドローズのファインチューニングの時は特に便利になりました。

手早くチューニングできて安心感が違います。

フロアタイプのチューナーはONにするとアンプからの音がミュートされるので、ライブ時に他のギターに持ち替えたい時にも便利です。

紅葉がキレイでした。キャンプ場はちょっと標高が高いところでキリッとした空気です。

富良野の街中はどうもうまく表せませんが、丸みのあるモマーッとした独特の柔らかな空気で北海道で一番好きな街です。

■根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザインはこちら

 

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