札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
冷だましそば、おいしい。
はい、今回は私より2歳くらい年上の歴史を持つ超ロングセラーアイテムをご紹介したいと思います。
ERNIEBALL / VOLUME PEDAL JR. – 40TH ANNIVERSARY EDITION。
1977年の誕生以来、2017年に40周年を記念して発売された限定モデルです。
今現在で言うと節目的な 45周年をも越えて46年目になっちゃっていますがこのペダル、激しくかっこいいのでよしとしてください。
そしてこちら、JR.サイズでの限定モデルなんですが、JR.サイズはそこそこ後に出たと思うので 40周年を祝うのはむしろ通常サイズのだよな、なんて思わなくもないのですが、そこもかっこいいのでよしとしましょう。
このアーニーボールのボリュームペダル、ヒモの修理のご依頼がたまにあったりしますが楽器屋を離れた今となっては、通常とジュニア、並べてサイズ比較できる環境でもなく、2機種同時に修理が入るなんてこともまずないのでアレなんですが、何が言いたいかと言いますとJR.だけを見てるとあれ、こんなデカかったっけ?となるサイズ感であります。
そこで実際の寸法はと言うと、
■ 通常サイズ
280(L) x 102(W) x 59(H), 1,693g(250K mono)
■ ジュニアサイズ
254(L) x 89(W) x 53(H), 1,022g
縦が 2.6cm、幅が 1.3cm の差…。
遠い昔、楽器店にいた頃、営業の方から見せてもらった時にそんな変わんなくね?と言った記憶が蘇ってきました。
なんだかいちゃもんつけてばっかりみたいな内容になってきましたが、私、個人的にかなり好きなペダルなもので。
好きな点として
・存在感
昨今のボリュームペダルとは比較にならないほどの存在感。これは言い換えると、やたらデカい、ってことですね。
・重量感
昨今のボリュームペダルとは比較にならないほどの重量感。これを言い換えると、妙に重い、ってことになりますね。
・堅牢性
昨今のボリュームペダルと比較しても圧倒的に頑丈である。はたしてここまで必要なのか?ってくらいのタフさがあります。
軽量&コンパクトが求められることの多いエフェクターボード製作事情ですがこういうペダルがあってもいいと思うんですよね。チューナーアウトを使うとちょっと音吸われたり、機構がヒモとバネだったり。
原始的なニュアンスも残っていますが、音吸われるのがイヤならそこは使わなきゃいいだけですし、ヒモとバネならではの独特な踏み心地は他とは明らかに異なるスムーズさがあります。
なんというか、もうやみつきになる踏み心地。
無駄のないルックス、乗ってもビクともしない異常なまでの頑丈さ。
重量級にはなりますが、圧倒的な安定感。
40周年記念モデルのヒモはケブラー、しかも黒。
心霊写真っぽくなりましたが、内部のスイッチでかかり具合の好みを2種類から選べます。
最後はデザイン、かっこいいので良い。結局これに尽きます。
実家のどっかにまだ残っているかもしれませんが、90年代後半、高校時代に楽器店でもらったカタログの類。どこもカラー写真が当たり前でフェルナンデスのは毎年デカくて立派、ESPも硬くて立派でしたが、ミュージックマンのカタログって白黒で絵だったんですよね。
表紙だけヴァン・ヘイレンの写真(だった気がする)でギターやベース、ボリュームペダルも全部イラスト、絵で。あのインパクトは最高に強烈でした。めちゃくちゃかっこいい!と思ったものです。
弦も D’Addario / NYXL が出るまではずーっとアーニーボール張ってましたし。
ST.VINCENT GOLDIE / Cashmere が出た時はコレは欲しい!って思ったくらい、なんだかんだ今現在もこのメーカー、ずっとファンです。
ということで黒いボリュームペダル、重いけど良いですよ!って話です。
過去のボード製作は Instagram に載せていますのでチェックしていただけると嬉しいです。
→Instagramはこちら