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ボードを作る時はこんな流れ!

じわじわ寒くなってきました。虫の少ない絶好のキャンプシーズン到来です。富良野の秋は短いそうなのでぜひとも行っておきたいなーと思う今日この頃。

こんにちわ、ヘルニアエフェクトボードデザインの根尾です。

 

「納得いくまで打ち合わせ」

今回は Hybrid JK のギター&ヴォーカル、山縣 裕太 様のボードを製作させて頂きましたのでご紹介致します。

以前、製作させていただいた 600 x 400 mm のボードをより軽くコンパクトにしたい、というご要望から始まり、残すエフェクターを決定したところで、入るサイズのボードをご提案。

無理なく収まり、使いやすい配置を考えた図を写メでやりとりして決定していきます。最初の打ち合わせ時のラフ案はこんな感じでした。

最終的にはどんどんシンプルになっていっています。エフェクターの決定はみなさん悩まれることがほとんどです。

写真のノートはまだ 1 ページですが、1つ書いて写メで送り、変更があればまた書いて写メ、と納得いただけるカタチになるまでメールで打ち合わせしていきます。

 

「奥のエフェクターはかさ上げ」

ボード製作時はエフェクターの使い方や使用頻度を聞いて配置を考えるのですが、サイズをコンパクトにするとエフェクターは手前と奥に配置しなくてはならなくなります。

常時 ON で使用、基本操作しない場合は手前も奥もそのまま配置しますが、操作する場合は踏みやすいように奥のエフェクターは硬質スポンジで高さをつけています。

軽くて適度に硬いので ON/OFF 操作時もフニャっとならないのがナイスな素材です。

バックビュー、この角度から見るのが私は好きです。(笑) ステージで客席から見えるのはこの角度ですね。

パワーサプライの熱を逃がすスリットがかっこいいですね。側面にもグッとくる要素があると興奮してきます。

tc electronic / polytune2 mini と KLON / KTR が高くなっているのがわかると思います。フタをかぶせて自然に閉まる状態の内寸ギリギリまで上げています。

フタにエフェクターのスイッチが干渉してフタを押さないと閉まらないような状態は絶対にダメです。本来エフェクターを守るはずのケースがエフェクターをじわじわと故障させていってしまいます。

と、こんな感じで製作しています。

 

「信号の流れはいたってシンプル!」

ボードの信号の流れはとてもシンプルです。

FREE THE TONE / JB-21 / INPUT (ジャンクションボックス)

tc electronic / polytune2 noir (チューナー)

KLON /KTR (オーバードライブ)

1995fx / island (コンプレッサー/オーバードライブ/ディストーション)

strymon / TIME LINE (ディレイ) ←→ FREE THE TONE / MC-3 (MIDIコントローラー)

FREE THE TONE / JB-21 / OUTPUT (ジャンクションボックス)

たくさん入っていますがエフェクターは歪みが2つ、ディレイと極めてシンプルです。MIDI コントローラーは strymon / TIME LINE のプリセットを瞬時に呼び出せる便利アイテムですね。

写真には写っていませんが、TIME LINE にはエクスプレッションペダルも接続して使用するということでした。

常設ではなく、外置きにすることで踏み易い位置の自由度が上がりボード自体も軽量化することができます。

山縣様よりコメントをいただきました。

 

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初めまして。Hybrid JK の Vo & Gt 山縣裕太と申します。札幌を拠点に活動を行っているロックバンドです。

HNEBD様へのオーダーは今回で二回目となるのですが根尾様との出会いは昨年の夏ごろになります。インターネットで、たまたまHNEBDの HP を発見し、ボードギャラリーを観覧しました。ギャラリー内のボードはとても美しく、私は瞬きするまもなく、ボード作成を依頼しようと思い、メールしました。

根尾様と、メールや直接での、やり取りを何度か行い(根尾さん、かなりしつこく、うるさく質問、注文してすみません)、的確なアドバイスと私のしょうもない要望をもとに、第一回目の注文をさせて頂きました。

今回は、機能性をある程度そのままに、利便性を高め、コンパクトにしたく1年ぶりの注文をさせて頂きました。必要最低限で無限大。最新の HOTEI が、最高の HOTEI 。をもとに依頼させて頂きました。

制作案に至るまで、約 2、3か月、根尾様には光に群がる虫のようにしつこく、質問、確認、要望連絡をしました。大変、ご迷惑お掛けしました。しかし毎回、丁寧に確実に返事を頂き、感謝です。希望通りの用途と、持ち運びやすさ、音質となり大変満足しています。

エフェクターボードは見た目も大事だと思っており、エフェクターボードは芸術です。根尾様の組み込みは大変美しく、また要望を忠実に再現して頂けて、毎回、文句なしです。

今回は私の要望と構想通りで組み込みをお願いしましたが、一回目は、根尾さんのアドバイスをもとに作成をお願いしました。エフェクターのベテランから初心者まで、とても便利で助かるHNEBD様だと思います。

今回も、誠にありがとうございました。長文で失礼しました。

Hybrid JK
⇒公式HPはこちら

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おまけ。

前回製作させていただいたボード完成時の図。たとえ逆さまにしても動きません。この頃から赤と黒というテーマもあったので、今回は完全に赤と黒になりましたね(笑)

 

■根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザインはこちら

 

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