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バッファーとしてのエフェクター効果

こんにちわ、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

JAMESON の CASKMATES というウィスキーにハマりまくってるのですが、東京エディションというのがあるらしいですね。

なんでもですが、ホニャララ・エディション効果ってズルい。「リミテッド・エディション」なんて超ズルい。より欲しくなっちゃう。

でもよくよく考えたら世の中全部がリミテッド・エディションではないかと。雑誌だって次の号でたら前の号はある意味「一ヶ月・リミテッド・エディション」だし。

そんなこんなで限定だからとついつい買ってしまいそうになる時も、こんなことを考えながら冷静になる訓練をし…訓練なのか?

はい、今回は現在進行中の製作と別件のお問い合わせがリンクするマジカルな週末でした。

 

「エフェクターのバッファー効果は OFF の時に ON」

つなぐだけでかっこいい音になってノイズ対策にも一役かってくれる、そんな優秀なバッファーを搭載したエフェクターってありますよね。

誰もが聞いたことがある、あのエフェクターは特に有名かと思います。

今回は、エフェクターがOFFの時に得られるバッファー効果、についてです。

「エフェクターのバッファー効果を得るためには、そのエフェクターは直列のラインに接続されていないといけません」

基本的な考え方はコレなんですが、それではスイッチャーなどのループに組み込んだ場合はどうなるのでしょうか。

ループ内のエフェクターは常時 ON にしておいて、そのエフェクターを使うかどうかはスイッチャー側の操作で行うのが通常の使用方法です。

プリセットなどを組んでいてもループ内のエフェクターが OFF だとエフェクターはかかりません。

ループ内には入れたい…
でもエフェクターのバッファー効果も得たい…

特徴のあるバッファー効果を持つエフェクターならなおさらですよね。

ちょうどそんなボードを製作していた時に、こんなお問い合わせをいただきました。すごいタイミングでびっくりですがたまにあるんですよね、こういうことが。

 

「ループは ON、エフェクターは OFF」

スイッチャーに組み込みはするけれど、優秀なバッファー効果を持つエフェクターのバッファー効果を得たい場合、どうするか。

スイッチャー側のループは ON、エフェクターを OFF にする、ですね。

こうすることでループ内のエフェクターは通ります。

エフェクター本体は OFF なのでバッファー効果を得た音声信号が通ります。スイッチャーのループ内にいても OFF のエフェクターを通るわけですので、実質バッファー効果を得られる、というわけです。

スイッチャーのバッファーも通ってからのバッファー効果ですので、実際の直列接続時とまったく寸分違わず一緒、とは言い切れませんが、エフェクターのバッファーは通ります。

優秀なバッファーを持つエフェクターを使用する場合、スイッチャーのループの外に接続することでOFF時は常時バッファーを通り、使いたい時はエフェクターの本体でON/OFFを操作する。

これも1つの方法ですが、メインはスイッチャーで操作してたまにバッファー効果だけ得たい、という場合はこんな使い方もできますよ、というお話しでした。

頻繁に ON/OFF する場合はちょっと足元忙しくはなりますが、バラードなんかで歪みはいらないけど歪みのペダルの持つバッファー効果は欲しい!そんな時は大いにアリな使用方法だと思います。

念のため、注意点ですが、バッファー効果を得る場合、トゥルーバイパスとハードバイパスを選択できるエフェクターの場合は必ずハードバイパスにしてくださいね。

細かい部分ですが、エフェクト効果を駆使してる感じ、しませんか?

■根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザインはこちら

 

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