札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
昔からやってみたいなーと思っていた野外ライブのお誘いがあり、7月、9月と参加してきました。外で演るって良いですね。
良い空間、新しい発見、かっこいい人との出会いもあり、本当によかったです。
さて、今回は突然の MXR / tap です。
最近の製作でおすすめさせていただいて導入となったのですが、このスイッチ、以前けっこう写真撮った気がするな…と見返してみたら昔のフォルダにありました。作っておいてそのままだった 2022年の画像も最後に。
MXR のデザイン、色味が好きですがその中でもコレはデザイン的にもっともかっこいいペダルなんじゃないかと思っています。
なんと素敵な佇まい。
極小サイズのこちら、かっこいいから欲しい、ってなってもコレ単体では使用不可なんですよね。
名目上は一応 Dunlop から発売されている ECHOPLEX / DELAY のオプション、タップテンポ用の外部スイッチ、ってことになっていると思います。
本体に思いっきり “tap” って書いてあるのでタップのみかと言うとそうではありません。このモデル、またの名はアンラッチ・スイッチです。
フットスイッチは大きく分けるとラッチとアンラッチに分かれます。
昔からの有名どころですと BOSS の FS-5L (ラッチ)、FS-5U (アンラッチ) でしょうか。
ラッチは踏むたびに ON/OFF が切り替わります。一般的なエフェクターの感じです。
アンラッチは踏んだ瞬間、または踏み続けていれば ON です。
余談ですが、踏み続けることなんてある?って思っちゃいそうなもんですが、以前、アンプの修理をお預かりした時、チャンネル切り替えがフットスイッチのみでMarshall なら Marshall のフットスイッチで切り替えられるだろうと手持ちのでチェックするとリバーブの ON/OFF はできてもチャンネル切り替えの方は押し続けていなければダメってことがあって、このアンプはラッチを求めていても私のフットスイッチはアンラッチだった、同じ Marshall なのに、ということです。
モデルごとにフットスイッチが違うのはそういう理由です。
あとデジタルピアノやシンセのサスティーンペダルもそうですよね。踏んでいる間だけかかる、これもアンラッチ。
だいぶ脱線しましたが、このアンラッチ・スイッチはスイッチャーの外部スイッチとしてもいけます。
スイッチャーの説明書を見ると外部スイッチの表記に(アンラッチ)と書いてあったりします。
またまた余談ですが、そこにラッチ・スイッチをつなぐとまったく機能しないかと言うと実はそうではなく、2回踏むと切り替わります。…面倒ですよね。
指定されたスイッチで正しく便利に機能する、当たり前ですが説明書は正しいです。
最近の製作では FREE THE TONE / ARC-53M の EXT 端子に MXR / tap を接続しました。
単純に接続すると MXR / tap を踏むごとにダイレクトモードとプリセットモードの切り替えになります。
本来、本体の小さなボタンで操作する部分が立ったまま足で操作できるようになります。
それだけでなく、スイッチャー側の設定でミュートにしたり、C1、C2 など追加した部分の ON/OFF にできたりと色々な機能が割り当てできるため、エフェクターボードの自由度、操作性が広がります。
FREE THE TONE / ARC-53M とはそのまま接続して使用可能ですが、スイッチャーによって仕様が異なっても MXR / tap 本体内部の DIP スイッチで切り替えることで対応できる(こともある)ようになっています。
最後に、かっこよいから何かに載せようと作ったと思われる画像を載せて終わりたいと思います。
★ 2022年に製作させていただきましたギタリスト高橋 克 様のエフェクターボードを 「こちら祇園二丁目濱田製作所 様」にてご紹介いただきました。ありがとうございます。HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN 製のエフェクターボードの音がご本人様の演奏で聴けます。
★ 過去製作は Instagram に載せていますのでチェックしていただけると嬉しいです。
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