札幌のエフェクターボード製作屋、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
いまさらながらにシックスセンス(1999年)を初めて観て激しく感動しました。B級映画好きがすごい映画を観ると震えがきます。
はい、今回は製作チェック用のケーブル類を新調したので合わせてケーブルスリーブとケーブルのお話を少ししたいと思います。
たまに静電気除去してあげたり、プラグを磨いてあげてたりするとあまり劣化らしい劣化も気にならず、すいぶんと長いこと(約8年)チェック用のシールドがそのままでしたので、久々に色々変えて新規で製作してみました。
こういうのも受注生産で製作しております、という感じでもあります。
機材に合わせて色味を合わせる系のアレで紫です。シールドは BELDEN 9778。
アレについてはつい最近の記事も合わせて読んでいただけると嬉しいです。
→記事はこちら
NEUTRIK はブッシングの色も合わせられるのでちょっとテンション上がりますね。出来上がった時のテンションが若干高めです。私の。
で、こっちは変更前ですがスピーカーケーブルも合わせて作ってます。
BELDEN 9497 にも黒いスリーブかけてみたらなんか毒もってるっぽい虫感が強めになりますね。
変更前、って言うのはここまで短いと音が好みじゃなかったのでもう少し長くしようと思ってそのままです。それでダメだとスピーカーケーブルにケーブルスリーブがいかん、ということになるので要保留。(早くやれ)
ケーブルスリーブをかけると良くも悪くも『私はこの道を通る!』という自我が目覚め、ケーブル自体の直進性がすんごいので場合によってはちょっと大変かもしれません。
家での使用時やリハでアンプまでなど、しっかり這わせてあげるとその状態をキープしてくれるので良いのですが、その道を作ってあげる、というアクションがひとつ必要です。
そのくせ、8の字巻きは楽なんですよ。サポートしてくれるようにグルングルンついてきてくれます。おぅ、この向きで頼むな、って乱暴な感じもしなくないですが。
ここで知られているようで知られていない気がするシールドとスピーカーケーブルの違いを…、と書いた時点で前にも書いたような気がしてきたのであっさりめでざっくりと。
だいたいが『ケーブル』もしくは『線』とひとくくりにされていますが、ギターもしくはベースなどをアンプにつなぐのは基本、『シールド』です。シールドされているから、ですね。
スピーカーケーブルは『ケーブル』って名前のとおり、シールドされていません。異議なし。
このシールド、あるのとないのではどのくらい違うかと言うとスピーカーケーブルでギターとアンプをつなぐとちょっとヤバいくらいの嵐のような音が出ます。前衛的、とも言えないくらいのノイズです。
で、逆にシールドでアンプヘッドとキャビネットをつなぐと音は出ちゃうんですよね。ただ、流れる電圧が違いますのでこの使用方法はダメです。
音が出ちゃうから良い、という訳ではない、紛らわしさがあります。剥くと全然違うんですよね、太さと硬さが。あ、中の芯線のことですよ。
シールドとスピーカーケーブル、イメージですがシャープの芯と鉛筆くらいの差があります。シールドに通る電圧、アンプからキャビネットへの電圧、大きな違いのある場所には正しいモノを使わないと大元をダメにしてしまいますので注意が必要です。
余談ですがエフェクターボード内のパッチケーブルって基本構造はシールドと一緒ですので正しくは『パッチシールド』だと思うんですよ。
でもそう呼ぶ人はまずいない、上記例のとおり、シールド効果はすごいのに蔑ろにされている感が否めません。
電源ケーブルも長いことコレ2本で生きてきました。
コレもまた静電気除去、プラグクリーニングをしてここまできましたが写真には映る汚さが出ているのですぐにクリーニングが必要だな、と戒めのためにそのまま掲載です。
昔、在籍していた楽器店のオリジナル、ELKCRYO シリーズの電源ケーブルです。はっきりと覚えていませんが20年近く経ってるかもですね。
で、最近気になっていた NUDE CABLE / D-TUNE というのを仕入れてみました。
ELKCRYO の方がファットですが、NUDE CABLE はスッキリしています。このスッキリさはバンドでのヌケが良くなりそう。エージングのすすめ、みたいな説明書きもついていてすごく親切でした。
一番最初の時とエージング後、その後もしばらく使ってみての音の印象が良い方に違うのでコレはナイスです。もっと時間が経過すると、と言うかもっと使っていくとまた印象が変わりそうな感じで今後が楽しみです。
端子付近の巻き巻きに秘密がありそう。ヒミツのマキマキ。アンプはもちろん、パワーサプライに使っても良かったのでコレは良いですね。
これはもう1本ほs…あ、必要ですね。仕事的に、えぇ。
■ HNEBD 地獄通信 -お知らせ- ■
★ 2022年に製作させていただきましたギタリスト高橋 克 様のエフェクターボードを 「こちら祇園二丁目濱田製作所 様」にてご紹介いただきました。ありがとうございます。HELL NEAR EFFECT BOARD DESIGN 製のエフェクターボードの音がご本人様の演奏で聴けます。
★ 過去製作は Instagram に載せていますのでチェックしていただけると嬉しいです。
→Instagramはこちら
『全都道府県に製作実績を』を今後の目標にしておりますので、日本全国よりご相談、製作のご依頼、心よりお待ちしております。フォローしていただけると大変嬉しいです。よろしくお願いいたします。