ジーンズはボタンフライのが好きで、ごく稀にジッパーのデニムを履くと脱ぐ時につい引き裂きそうになります。そんな経験ありませんか?ありませんよね。
デニムの9割ボタンフライ。こんにちわ、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
今日はパッチケーブルについてお話しさせていただきたいと思います。
パッチケーブルに限らず、シールドのほとんどが外側の絶縁体にはビニールやゴムを使用しています。
この素材の比率によってシールドそのものの硬度、柔らかさ、硬さの感触が変わってきます。それは取り回しはもちろん、音にも影響がある部分です。
でもゴムやビニールって静電気の影響を受けやすい素材でもあるんですよね。
シールドの外側が静電気を帯びてくると、内側を通る電気信号に悪影響が出ます。音質の劣化、ヌケの悪さは静電気の影響も原因の1つとしてあります。
人間だとカッパ着てると雨の中でも身体は濡れませんが、カッパはビショビショ、気分的にはイヤになりますよね。
ケーブルは踏みつけられたり、曲げられたり、適当に丸めてケースにしまったりなど、不自然な力がかかることで静電気を帯びやすい状態になってしまいます。
人間だと踏みつけられたり、曲げられたり、適当に追い出されたりなど、不当な扱いを受けることで心がケバ立って苛立ちやすい状態になってしまいます。
そうなるのを防ぐため、ボード製作時のパッチケーブルの取り回しは、ケーブルが自然に流れるように製作しています。
具体的には、市販のパッチケーブルは基本的にこのプラグの向きで販売されています。
隣り合うエフェクターが両方とも横にジャックがあると問題ないのですが、ジャックが横と上にあるエフェクターをつなぐ場合、クイっとねじらないと入りません。
エフェクターを近くに寄せて設置したいのに、硬いケーブルだとねじった状態で近づけるとエフェクターが浮いちゃったりするほど負荷がかかります。これは良くありません。
ねじりをなくして自然に流すには、パッチケーブルをこういう向きで製作します。いわゆる「クランク」ですね。
さらにシールドにロゴが入っているモノは、つないだ状態でロゴが見える位置にして製作しています。これは言わないと気づかれません(笑)。(そういう所、大好きです。by山脇オサム)