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原風景のあるエフェクターボード

こんにちわ、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

iPhone は電話しながら写真も送れるんですね、今回の打ち合わせで初めて知りました。

そんな札幌/東京間でのやりとりで話し合ってできた最新製作ボードのご紹介です。

ちょっと今までとは違うカタチの仕上がりになっています。

全体図がこちらですね。

エフェクターボードは ARMOR / PS-1C を使用しています。

「エフェクターボード製作について」

ボードの組み込みはまず使用するエフェクターの厳選から始まります。

そして納まるボードのサイズを出して配置、レイアウトを何パターンかご提案。

OK であればマジックテープで固定し、その配置に合わせて DC ケーブルを取り回し、パッチケーブルを製作して完成となります。

ボード全体をビタビタで製作、DC ケーブルもパッチケーブルも完全に固定して動かないようにするのが私の行っているボード製作、という内容です。

気分によってエフェクターを入れ替えたり、バンドによっては違うのを使いたい時、サイズが同じで DC 端子の位置も同じであれば比較的簡単に変更できるのですが、

そうじゃない場合はパッチケーブルの長さ変更、DC ケーブルの取り回し変更が必要になってくる場合もあります。

今回は歪みは入れ替えが結構あるので、入れ替えを簡単にできるボード、というご要望でした。

レイアウトもいろいろなパターンを電話で話し合い、写真を撮っては送り、撮っては送り確認。

そんな中、思いついたのがこのカタチです。

右の半分以上はフリースペースになっています。

なおかつ踏みやすいように配置も斜めになっています。

これはエフェクターの原風景というか、床に一個一個置いて使うのが主流だった頃の様子をイメージしています。

スペースがある分、踏み替えも楽にできて踏み間違えのない距離感を保っています。

使用予定のエフェクターはどの組み合わせでも設置が可能にもなっています。

歪みはヴィンテージがメイン、入れ替えも頻繁にある、という事でしたのでパッチケーブルは通常のギターシールドで製作しています。

手持ちにヴィンテージのハンダ、ケスター66 があったのでそれを使用して製作しています。

そして左側、チューナー、空間系のデジタルセクションは変更がないため通常のビタビタ固定になっています。

こちらはいつものボード製作で使用している細身のパッチケーブル、CAJ x KLOTZ を使用。

ハンダも現行のケスター44 です。

歪み系はフリー、空間系は固定のハーフ&ハーフ、こういうカタチを求めている方も多いのでは?とあらためて思いました。

「チューナーはどこに?」

チューナーの位置についてのお問い合わせも多いのですが、チューナーのバッファの有無や、一緒に使うエフェクターによってはこの位置の方が良いというルールもありますが、今回は歪みの後ろにきています。

一部のエフェクター、今回はビッグマフがON になっているとちょっと反応が鈍くなるので、チューナー使用時はビッグマフを OFF にした方がスムーズです。

あまりに尖った音で入力されるとチューナーも困る、という感じですね。

チューナーサイドから何かしらの謙虚さを求められている気がしなくもありません。

ご依頼主様よりコメントをいただきましたので、掲載させていただきたいと思います。

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歪みはヴィンテージ、空間系は現代のハイブリッドボードがテーマ。

空間系エリアはチューナーを含めて固定、歪みエリアは自由に入れ替えができるようにとお願いしました。3つ並ぶ歪みが斜めになるアイディアをいただいた時は演奏性も向上、ルックス面でも斬新だと思いました。

歪みは現行品にはない凄みというか、言葉に表しがたい魅力があります。

その魅力を邪魔せす、最大限に引き出してくれるのが、毎回何かと根尾さんがおすすめしてくる (笑) ストライモンの空間系エフェクターです。

じゃじゃ馬なエフェクター達をしっかりと使える組み合わせに整えていただけたのは流石の一言です。

1962年のジャズマスター、1956年のデラックスアンプで使用していますが最高、の一言です。
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本当にありがとうございました。

■根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザインはこちら

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