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続・最新製作のエフェクトボードをご紹介!

ヘルニアエフェクトボードデザインの根尾です。

元旦早々、実家近くの本屋さんに行ったのですが、なんかの雑誌の特集で見出しが「伊丹十三 STYLE BOOK」とあり即購入、休み中じっくり読んでました。

あらためて愛媛県松山市、伊丹十三記念館に激しく行ってみたくなりました。

伊丹十三さんはその昔、「北の国から」で初めて知ったのですが、その後読んだ「ヨーロッパ退屈日記」に完全にヤラれました。何もかもナイス。今も変わらず、何年たっても激しく好きな一冊ですね。

さて、先週の続きですが、実際のエフェクトボードの使用例について書いていきたいと思います。

 

「スイッチャー STYLE BOARD」

バッファーが優秀なケンタウロスは直列ラインにいてこそなんですが、あえてスイッチャーのループ内に組み込んでいます。これはなぜか?

経験上、エフェクターの不具合が発生する部分でもっとも多いのはスイッチかジャック部分なんですが、やはり足で操作するモノであり、時に過剰な体重がかかってしまったり、時に派手に踏み込んでしまったりと、わずかながらのダメージも蓄積されていけば壊れてしまうこともあるものです。

保証書つきのエフェクターでも、スイッチは保証対象外のメーカーも少なくありません。

打ち合わせ段階で「壊れにくく、使いやすい」がひとつのコンセプトとしてありました。

エフェクター本体の故障の可能性を少しでも抑えたい、というご要望もあり、今回、スイッチャー導入の理由のひとつになっています。

上の画像のとおり、エフェクターはすべてスイッチャーに組み込まれていますので、メインの操作はスイッチャー本体で完結します。

唯一、エフェクター本体で ON/OFF 操作が必要なのは strymon / FLINT です。

リバーブかトレモロ、またはリバーブとトレモロの切換えは本体操作になります。

基本はリバーブが常時 ON ですので実際はトレモロで少し揺らしたいとか、一瞬飛び道具としてトレモロのスイッチ操作がたまにある、という感じです。

 

「1つに2つ、2つで4つ」

エフェクター本体は歪み系が2個、空間系が2個、ブースターが1個と、シンプルですが、JAM Pedals / Water Fall にはコーラスとヴィブラートの2種類、strymon / FLINT にはトレモロとリバーブの2種類が入っていますので、実は空間系のバリエーションがかなり充実しています。

全体がシンプルゆえに空間系の広がりもストレートにかかりますので、

・透明感のあるコーラスサウンド
・コードで弾いても均等に揺らせるヴィブラート
・ソフトからマシンガンまで多彩なトレモロ
・オケにすっとなじむ超上質リバーブ

さらに、

・繊細な透明感でオケになじみまくるコーラス&リバーブ
・うねっていきながらブンブンまわりまくるヴィブラート&トレモロ

などもお手軽に使えます。空間系のコンビネーションはおもしろいですよね。製作後のサウンドチェック時にはかなり楽しめました。(笑)

 

「歪みも絶品」

歪みは、激烈ファズでありながらもとても使いやすいのは見事!という印象のFormula B Elettronica / MINI BENDER PRO II。

ケンタウロスでブーストさせると、弾くのをやめるのが難しくなるほどのファットでジューシー、そして極めて濃厚で濃密。容赦なく気持ちいい音色でした。

ケンタウロスは言うまでもなく、ソフトに歪ませてもブースターとしても素晴らしいの一言です。本当にすごいエフェクターですね。

Xotic / Ep-booster は ACアダプターで18V駆動にしていますので、最後にブーストさせても良し、おすすめのゼロで常時ONでも良し。

メインブースターとしても、隠し味としても、隠しきれないスパイスとなって音をしっかりまとめてくれています。

ヴィンテージトーンのエフェクターを良い音で、なおかつノイズを除去して使いやすくする、そんなテーマをスイッチャーによって実現する、というコンセプトボードでした。

 

「ご依頼主様からのコメント」

このエフェクトボードは10数年前に出会い、その後彼が上京しても今も変わらずお付き合いいただいている Yongbom Seo 様からいただきました。

本当にありがとうございます!

今回は質問に答えていただくかたちでコメントをいただきました。

Q : なぜボードを組もうと思いましたか?
A : 元々は直列でエレハモのソフトケースにマジックテープを貼って運用していたが、より多くのペダルを組み込みたい、且つスイッチャーを導入し、よりよい音を追求したかったため。

Q : 組んでみてどうでしたか?
A :スタジオに行くのが楽しみになりました。びっくりなのは、ファズにノイズがのらない事。現代的なモデルであるにもかかわらず、全くと言っていいほどのらないので、いい意味で、もはや、ファズじゃないという。笑オリジナル極太シールドの影響もあるかと思います。(※注)あとは裏側が美しい。酒のつまみになります。(※注 : HNEBD Selected Cableもあわせて導入していただきました)

Q : 使い心地はいかがでしたか?
A : 快適、の一言です。

Q : 製作前の打ち合わせ内容と完成品の仕上がりはどうでしたか?
A : クリエイティブジャンプされた仕上がりに大変満足しています。次はヴィンテージファズやTSを中心としたコンセプトボードの打ち合わせを早速しています。笑

ラムズヘッドが手に入ったタイミングで製作スタートです!

Q : 全体の感想をお願いします。
A : ボード組むなら、、ヘルニアエフェクトボードデザインで!

HNEBD : 本当にありがとうございました!

■根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザインはこちら

 

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