こんにちわ、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
実は7月からちょっと北海道を離れており現在は愛知県、岡崎市からお送りしております。
蒸し暑くて雨が多い、雨の降り方が強烈、南下すると気候も違いますね。
今回は JHS Pedals / Moonshine V2 をご紹介したいと思います。
毎度毎度、JHS Pedals のエフェクターはひと癖ある、というかちょっと変ってますが、ナイスなポイントがおもしろい、そんなイメージです。
このペダルで言うとつまみの右下、”CLEAN” つまみですね。
オーバードライブにクリーンつまみ…、え?ってなりますよね。
メーカーサイトをのぞいてみますと、
・トランスペアレントではなく独特な個性を持ったオーバードライブを探している人向け
・もっとも有名な緑色の筐体のアレに多くのモディファイを施した
・ジャンルを問わない万能なトーンシェイピングツール
ざっくり言うと緑のアレを色々アレした万能オーバードライブ、と言うことですね。
確かに幅広いジャンルで使えるであろう、という印象のナイスでグッドなペダルです。
つまみは左上から時計周りに VOLUME、DRIVE、CLEAN、TONE、真ん中にはトグルスイッチ、”PROOF switch” が付いています。
VOLUME は単純にボリューム、出力のレベル調整です。
DRIVE はドライブ、そのまんまですが歪みの調整です。
TONE もトーン、音色のコントロール、高域がわかりやすく変化します。
で、CLEAN ですね。歪みなのにクリーン。ここですね、ひと癖あるところは。
これは左に振り切ると歪み丸出し、というかいわゆる歪みペダルそのものなんですが、右に回していくにつれ、クリーンの信号も足していってくれます。
DRIVE との兼ね合いと CLEAN の位置によって多彩な表情の歪みが得られるわけですね。
DRIVE をきつめにして CLEAN をゼロにしておけばザックリ歪みますし、そこにちょっと CLEAN を足すことで厚みをかせいだりもできます。
DRIVE を抑えめで CLEAN をきつめにするとハリのあるツヤっぽい音になります。
アンプがモヤっとしている時にシャキッとさせることができる、トーン補正的効果も狙えますね。
上がプラス、下がマイナスです。
プラスの方が歪むんじゃないか?と皆さん思うと思うんですが、ハイゲインセッティングはマイナスの方で、やっぱりひと癖あります。
上のプラスはより大きなヘッドルームとボリュームの幅を持たせてある、ということでグッと音量が上がります。
良い真空管アンプはデカい音で歪ませる、という感じの歪み方になるわけですね。
ハイゲインアンプとは違う歪み方、クリーンがキレイでデカい音出さないと歪まないアンプのような歪み方、という感じですね。
このトグルスイッチの位置と CLEAN のつまみの具合で様々な歪みを表現できる、守備範囲の広いエフェクターになっていると思います。
ひと癖ありますが、わかりやすく使いやすいペダルです。
…ですが、
ややこしい!と思う場合は、CLEAN は最初ゼロで慣れてきたらちょっと足してみる。
こんな使い方もできる、という可能性を持ったつまみ付きと考えると楽かもしれません。
本当、組み合わせで多彩に変化しますので使い込みがいのあるペダルです。
電源は AC アダプターのみ、電池は使えません。
9V 供給ですが、内部で 18V に昇圧されていますのでやはりレンジ、広いです。
ムーンシャイン…、今さらですが、ペダルの名前と絵がなんなのか気になって調べてみたところ、ムーンシャインとはスラングで「密造酒」という意味らしいですね。
さらに画像検索したら一発目に手元にある瓶が出てきてびっくり。
昔いただいた、酒瓶とは思えないカタチのハーレーダビッドソンのお酒、思いっきり “Moonshine” って書いてました。
二度びっくり(笑)
密造酒、革ジャンのスタッシュポケット、スマグラのテレ…。
この手のモノって妙に惹かれるんですよね。これじゃなきゃいかんっていう。
次に自分のボードつくる時はコレを入れよう。
JHS Pedals / Moonshine V2 でした!