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スタック式パワーサプライボード完結編

こんにちわ、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

良かった経験則もたまには疑ってみる、という実験シリーズになってきました。新しいモノはどんどん進化しているので、柔軟に対応していきたいものです。

これまでの工程

#1 : strymon のパワーサプライ Zuma R300 と Ojai R30 をスタックにしてみる

#2 : それを使ってのデモボード製作

#3 : パワーサプライの理想の位置を優先すると電源コードの出口がボード中央からになる。

#4 : 電源コードが外側に出るようにするとパワーサプライのロゴが逆になる。

#5 : 右上に配置すればロゴもそのままで電源コードも外側に出せる。 ( 今回のお話 )

と、前回書き終える最後の最後でふと思いついたことを今回やってみました。

で、そのままパワーサプライの位置だけ左から右に変えるだけってのもアレなんで、ちょっと中身が入れ替わっています。今の気分ですね。

こちらです。

接続順と電源のアレ

・tc electronic / polytune2 mini (チューナー)

・tc electronic / Subnup (オクターバー)

・Paul Cochrane / Timmy (オーバードライブ)

・OKKO / KING KRUNCH (ディストーション)

・JHS Pedals / HAUNTING MIDS (ミッドイコライザー)

・MXR / phase 90 (フェイザー)

・strymon / FLINT (リバーブ & トレモロ)

■ strymon Zuma R300 (パワーサプライ)
■ strymon Ojai R30 (パワーサプライ)

エフェクトボードは ARMOR / PS-3C を使用しています。パワーサプライからの供給はすべて 9V です。

結果的に支障なし

ノイズ対策としてワウや歪み系からはちょっと距離をおきたいパワーサプライ、という考えがあったのでずいぶん遠回りになりましたが、今回のstrymonスタック式パワーサプライは右上配置でも問題なしでした。

結果。

■第一回 デモボード
ロゴの向きにあわせてパワーサプライを左上に配置。電源コードは中央から出ますが、必要なスペースを確保しているので抜き差しに支障はありません。

■第二回 デモボード
ロゴの向きを逆にしてパワーサプライを左上に配置。電源コードはボード左出し。逆さまなロゴに奇妙な雰囲気を感じなければ支障ありません。

■第三回 デモボード
ロゴの向きに合わせてパワーサプライを右上に配置。電源コードはボード右出し。

上記2パターンと比較してノイズ面に変化はなく、支障ありません。エフェクターとの相性や電源環境によっても変わることは考えられます。

手持ちのを色々ハメて試しても極端なノイズ変化はありませんでしたが、やはり実際のモノで試さないことにはなんとも、という点は変わりません。

ただ、選択肢はこれだけあるという感じです。

かさ上げの例

頻繁に操作するエフェクターが奥にもある場合はかさ上げするようにしていますが、ボードによってはベタ置きにするとギターからのシールド、アンプへのシールドがフチに当たったり、そもそも差せなくなることがあります。そんな時もエフェクターをかさ上げします。

こんな感じですね。

ノイズに強いパワーサプライは、電源コードの出る位置やレイアウトの幅も広がってマジでナイス、という結論に至りました。

長らくお付き合いいただき、ありがとうございました。

根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザインはこちら

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