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【パワーサプライ】アナログとデジタル

こんにちわ、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

ネイチャーテクニカラーというシリーズのガチャガチャが昔から好きで、私がもっとも好きな両生類、ウーパールーパーのシリーズが最近復刻されたのか、また見かけました。

キャッチコピーが「主役だらけで困っちゃう」。

これまたナイスで確かに困るのですが、もっとも危険な ¥400 ガチャは本当に困っちゃいますね。でも全8種類中4種類はウーパールーパー。危険。

前回まで、パワーサプライを二階建てにしてみたり、電源コードの向きの都合で本体を逆にしてみたり、位置を変えてみたりしました。

最終的な結果まで遠回りになってしまったのは、パワーサプライそれぞれに特徴があるので同じ方法でうまくいくわけではないからです。

今回のstrymonは実にノイズが少なく、置く場所でも影響がほとんどないという、マジでナイスなモノでした。

ということで、パワーサプライについて簡単に書いてみたいと思います。

アナログとデジタル

ざっくりとですが、パワーサプライの多くはアナログとデジタルのエフェクターを混ぜるとノイズが乗ることがあります。

乗ることがある、というのは、エフェクターの組み合わせによっては乗らないこともあるんですね。

大音量でも気になるほどのノイズが出ないこともあれば、常時、ヒィィィー、ンパー、ポォォォーみたいなノイズが乗ることもあります。

これはパワーサプライのレギュレーターという電源供給回路が同じなので、アナログ回路とデジタル回路が混合したエフェクターに電源供給すると、お互いが干渉してノイズが発生するんです。

簡単に言うと、同じクラス (レギュレーター) の中でも、派閥 (アナログ vs デジタル) があって主張の強い激しい人 (消費電力多めなデジタル野郎) もいれば、おとなしい人 (消費電力少なめのアナログくん) もいたり。

そのマッチングによってはたまに揉め事 (ノイズ) が起きたりするけど、派閥が違っても仲良くできる (ノイズが少ない) 人たちもいる、というなんとも人間的な感じだと思うんですよね。

アイソレートされたパワーサプライ

で、それを解決するために、それぞれ独立したレギュレーターを備える「アイソレート」されたパワーサプライもあります。

アナログ回路、デジタル回路が混合しても干渉しない設計になってます。

簡単に言うと、マンツーマンの家庭教師!みたいな感じです。通常のパワーサプライがグループレッスンだとすると、アイソレートは個人レッスンになるので高額になっている場合が多いですね。

例えがわかりにくくなってきました。

その他の対策としては、アナログ用とデジタル用のパワーサプライを2つ使用する物理的アイソレート、という手もあります。

9V、9.6V、9.8V、12V、18V

9Vセンターマイナスがコンパクトエフェクターの主流ですが、最近は18V対応も多いです。

使用したいエフェクターに18Vがあるかどうかが、パワーサプライセレクトの第一歩かと思います。

専用のACアダプターしか使えないモノは、パワーサプライにAC供給口 (コンセント口) がついたモノが必要になります。

センタープラスのエフェクターでもACアダプターで取れたり、DC端子からはノイズが乗るけどACアダプターなら大丈夫、なんて場合もあって結果的に便利だったりもします。

現行の一部のファズはセンターマイナスでもアイソレートされたパワーサプライじゃないと動かないモノもあるので、なかなか注意が必要です。

新品の電池を再現した9.8Vや9.6V供給のパワーサプライもありますが、9V供給で18Vに内部昇圧してるエフェクターとは相性が悪いモノもあります。やたらブーミーになっちゃうんですよね。

はたまた歪みマニア向けに、減ってきた電池を再現する7V供給も可能、なんてのもあったり…。

奥が深い部分ですが、最後は電源かと思います。ないと動きませんしね。

根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザインはこちら

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