昔から家用メガネと外用メガネをかけ変えているのですが、先日帰宅時に外用メガネの上から家用メガネをかけようとしていよいよ歳だな、と感じました。
メガネ on メガネ、根尾です。
さて、今回は最近製作のボードをご紹介したいと思います。こちらですー。
Hybrid JKとThe Real Gallagher、2つのバンドのヴォーカル&ギター、山縣 裕太さまのエフェクターボードを製作させていただきました。
まずは全体図、こんな感じです。
製作前の打ち合わせではラフな図面を書きます。「入る入らない」は寸法からすぐに判断できるものですが、今回は上の段の隙間が3mm。
入らなくはないけど入らないんじゃないか、、、そんな危険な感じがしたので、実際に実機を並べてから判断したいな、、、そんな感じで製作を受けました。
入ったとしてもいろいろクリアしなければならない部分もあってなかなか大変でしたが、こういう製作ほど燃えるものですね。
入らないかも…、いや、入れる、絶対、と半ば強引なチャレンジ精神で配置的にはこれしかない、というレイアウトになっています。
ここで問題なのが、ボードの縦全体を占領するエクスプレッション・ペダルは、上部も下部も隙間はありません。右と左を分ける壁です。要は「パッチケーブルをはわす隙間がない」わけです。
エクスプレッションペダルをかさ上げすると今度はフタが閉まらないんですよね。
と言うことで、エクスプレッションペダルのゴム足は外さず、いつものワウボードスペシャルも使用せず、ゴム足より数ミリ高い部分的なかさ上げをして下をくぐらせる隙間をつくってみました。
下をくぐる配線はパッチ2本、DC1本の合計3本です。
これがエクスプレッションペダルの下で重ならないように、うっかり強過ぎな踏みこみ時でもケーブルには触れないスペースを確保してギリギリのかさ上げをしています。
で、肝心のそこは写真を撮り忘れるっていういつものパターンです(笑)
最初の画像でなんとなく確認できそうな角度ですが、KLON / KTR もかさ上げしています。そもそもベタ置きだとこの薄いプラグが普通に使えません。
エクスプレッションペダルはこの時期スーパーで大量に並んでいる正月用のお餅みたいなもの。言わば上に行くにつれ細くなる台形な形状です。
なので、KLON / KTR をかさ上げしてその細くなっていく部分でプラグをかわす、という感じです。これで数ミリ、横幅を稼げるわけですね。真横から見ると高さ関係がなかなか激しいボードです。
ボード製作で主に使っているスイッチクラフトのフラットなプラグは、薄い反面、横幅はあるので、入出力が近いペダルには使えないこともあります。
strymonは真下に落とせば4口挿さる絶妙な隙間具合で、いつもより高くかさ上げをしてケーブルに負担がかからないようにしています。
パッと見は同じ3つのプラグですが、EXPに挿さっている真ん中のはステレオプラグです。TRSケーブルを作ってエクスプレッションと繋がっています。
真下に向けると本当にわずかな隙間で触れないのがナイス。この部分を見ているとなぜかゾクゾクしてきます。
というわけで、こんな感じで製作しています。
山縣様からコメントをいただきましたので、合わせて掲載致します。
初めまして。The Real GallagherとHybrid JK の Vo & Gt 山縣裕太と申します。札幌を拠点に活動を行っているロックバンドです。
HNEBD様へのオーダーは今作にて4回目になり、根尾様とは3~4年前からのお付き合いとなります。毎度素晴らしいエフェクターボードに仕上げて頂きありがとうございます。
今回は根尾様も大好きなstrymonのFLINTを導入したい思いから製作の依頼をしました。以前から根尾様にstrymon FLINTはとってもナイスであると伺い、実際に一緒にスタジオに行き試奏をしました。
結果、とても病みつきであり【お饅頭の中の濃厚なこしあん】のようなエフェクターであり、今回導入を決めました。また搭載されているKLON KTR・VEMURAM Jan Rayは以前から私自身のお気に入り機材でもあり根尾様のイチオシ品でもあります。実際に根尾様も愛用していると伺っております。
このように私の使用エフェクターは根尾様のおすすめ品・イチオシ品が多く導入されています。
ギタリスト、ベーシストというのは、拘りをもってギターも含めて機材を選ぶ方が多数であると思います。私もこだわりが強く実際に自分の耳で、手で聴いた機材しか信用できないのですが、根尾様のエフェクターについての知識や用途に応じた的確に選定はとても信頼できます。
また製品作成、搭載機材選定までには毎度数ヶ月打ち合わせ、実際の試奏、時には飲みに、、、とこんなしつこい私の相談、注文でも渾身的な対応を行っていただけます。本当に毎度、しつこくて申し訳ございません、、、
ご覧の通り機材に負担なく音質も下がることなく作成して頂き、そして何よりもこの美しいレイアウトです。エフェクターボードは音質、使いやすさ、または見た目から選りすぐりのエフェクターを厳選し製作されます。まるで夜空の星のように、美しき女性のようにきりがありません。
特にオーバードライブは叶わぬ恋であり、永遠の愛など約束できないのです。それほど奥が深く危険です。
そんな危険な恋から厳選したエフェクターたちはの連れ込み部屋となるエフェクターボードに取付られます。おしゃれにしなくては最後までイケやしません。エフェクターボードはある種の芸術なのです。
根尾様は納得いくまで打ち合わせ、協議をし理想のエフェクターボードを作成していただけます。エフェクターボード界のミスターマリックです。みなさまもぜひ一度、HNEBD・根尾様の拘り抜かれたエフェクターボードを味わってみてください。
本当にいつもありがとうございます!