ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。
突然ですが、毛玉取り機にハマっています。数年前にDARN TOUGHという靴下を知ってからそれしか履いてないのですが、ダメにならない代わりになかなかの毛玉ができるんですよね。
で、毛玉取り機で延々とィィーン、ィ、ィィイーンとやってると復活するわけですね、見た目が。本当ブーツに、キャンプに、寒冷地に、最強の靴下だと思います。
はい、今回はボードの入れ換えでお預かりさせていただいた中からご紹介したいと思います。
まずはこちらですね。
撮れるもんなら撮ってみなってくらい撮影する者泣かせの全面鏡面ボディ。簡単に綺麗には撮らせないぞって辺りも非常にナイスな「MATCHLESS / Hot Box 3」です。
かの有名なマッチレスのフロアタイプ真空管ギタープリアンプですね。楽器店時代に歴代を見てきましたが、なかなか見れる機会がないほど入荷数が少ない印象があります。
高価なペダルだけどすぐ売れていく、、、店頭に並ぶ機会も少ない、、、そんな記憶も残っているシリーズです。
真空管は12AX7が2本入っていて、以前のモデルは繋ぐだけでプリアンプとして機能する仕様でしたが、Hot Box 3は「使うのか/使わないのか」のON/OFFも可能でOFF時はトゥルーバイパス、と異なる点もあります。
これはペダルとしてより使いやすい仕様で、アンプで作った音のクリーンブースターとして、Hot Box 3のクリーンチャンネルを使用できるという感じですね。
クリーンチャンネルに対応しているつまみは ”CH 1 VOLUME”のみ。極めてシンプル、極めて極上、艶やかな音色がハジケ飛んできます。
この手のモノは常時ONでクリーン・チャンネルとドライブ・チャンネルを使用するのが主だと思いますが、そんな使い方もできるようになっています。贅沢。
フットスイッチは上記のON/OFFとチャンネル・セレクトのみなので、上質なサウンドを超簡単に、超お手軽に使えるので激しくナイスです。
クリーン・チャンネルは1つのつまみですが、ドライブ・チャンネルのコントロールは、
・CH 2 VOLUME
・GAIN
・BASS
・TREBLE
の4つです。つまみの効きが良いのでかなり作りこめます。アンプ側のコントロールが少なくてもけっこう安心です。
ボード製作前に、接続順やエフェクターの選別をスタジオでご一緒して音出ししながら試しましたが、イコライザーはゼロから始めると作りやすかったです。
スタジオやライブでの使用時はJC-120が多いということでしたのでJC-120で試しましたが、アンプのリターンに繋ぐよりも普通にインプットから繋いだ方が良いかな、という感じでした。
アンプによりけりな部分はありますが、主に使用するアンプに合わせたセッティングでやると当然ながら今後も使い易いですよね。
その後、ボード完成後に再度チェックをするわけですが、まー、電源を落としたくない音が聴こえてくるんですよね。OFFにできない、本気で欲しくなってしまう、そんなプリアンプです。