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キレイに仕上げるコツ(のひとつ)

札幌のエフェクターボード製作好き人間、ヘルニアエフェクトボードデザイン根尾です。

今回は久々によくあるお問い合わせ&返答シリーズです。

Q : キレイに仕上げるコツはありますか?
A : 色々ありますが、ひとつは測るところはきちんと測る、です。

何を測る?

何を測るのかと言うと、マウントベースの間の感覚、です。

色味もわかりやすいところなので過去のデモボード画像からどうぞ。

マウントベースと言うのはケーブル類をまとめているインシュロックを通す黒い四角いモノです。これがないとキレイにまとめることができません。

ケーブル類を直線で走らせたいところのマウントベース同士の感覚はきちんと測って設置していく、ということですね。

これだけでパッと見キレイ、となるボードのベース部分ができます。

ここがガタガタだったり変にズレてたりするとそもそもまっすぐにケーブルを這わすことができません。地味ですがキレイに見せるには激しく重要です。ここでキマる、と言っても過言ではありません。

注意点として、マウントベースの上は完成時に当然ケーブル類が乗りますのでその分、高さが出ます。高さが出るとマウントベース&ケーブル群とDC端子や側面スイッチなどがあるエフェクターに干渉してしまうことがあります。

ケーブルは何本通るのか、高さはどのくらい出るのか、挿せない、いじれないが起きない位置でケーブルの通り道を決めて、通り道に端子やスイッチがある場合には高さを考慮して避けた位置でマウントベースを配置していくのがポイントです。

ひとつひとつ地道に、確実にチェックしていくのも結果的に早くキレイに仕上げるポイントだったりもします。

マウントベースに乗せるケーブル類は俵状につんでいくといい感じになります。

これもエフェクターの位置と距離でキレイに見えるつみ順があるのですが、書き出すと激しく長くなりそうなので今回はカットです。

画像のは小さいサイズのマウントベースですが、スイッチャーありのボードの場合はこれよりも大きいサイズのモノを使用します。

パッチケーブルとDCケーブルは分ける

画像のデモボードではボード中央、上下に二列のケーブル群が走っておりますが、上はパッチケーブル、下はDCケーブルをまとめています。私はこのレイアウトが好きです。

なんで分けているかと言うと製作の手順が関係している、という点がひとつ。

私のところのボード製作は使い勝手が一番、なのでエフェクターのレイアウトが最優先です。レイアウト決定後、仮組で音出し、問題がなければマジックテープ固定に進みます。

問題っていうのは位置的な関係で発生するノイズですね。

ワウや歪みが電源に近いとのるノイズなど、極力レイアウト時に離しているのであまり起きませんが、組み合わせや相性、実機で実際に試さないとわからない部分でもありますので必ず確認します。

マジックテープ処理が終わると次はDCケーブルの取り回しです。

この時点ではパッチケーブルはないのでDCケーブルをまずマウントベースに完全固定していきます。ここが固まってくれないとその後のパッチケーブル製作でごったごたになるのでってのがひとつ。

ちなみにここの作業がもっとも時間のかかる部分です。私の場合。

後の変更に備えて

もうひとつの理由が製作後、後々エフェクターの変更が出た場合に備えて、っていうのもあります。

エフェクターはサイズはもちろん、入出力の位置、DC端子の位置がまちまちです。

メーカーと筐体が同じモノ、たとえばBOSSから違うBOSSに変更、って場合はそのまま入れ換えができます。

他メーカーのモノと変更する際、DCの位置はそのままでいけるけど、パッチケーブルは作り直し、またはその逆なんて時には、パッチ群、DC群そのどちらかをほどくだけで入れ換えが可能、っていうこともあるためです。

これはラッキー入れ換えで実際はクリーニングもあるのでだいたいが全バラしになるものですが。

メモは重要

後々、入れ換えが出た時、パワーサプライのどこに何が挿さっているのかもメモで残しておくと便利です。

5個くらいですと目でたどって確認できますが、8個以上、なおかつスイッチャーありの場合はなかなか難易度の高い間違い探しのようになるのでDC供給口のメモはあとから楽になります。僕が。

てことですね。はい。

根尾悠のヘルニアエフェクトボードデザイン

 

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