こんにちわ、ヘルニアエフェクトボードデザインの根尾です。
前回に引き続きエフェクトボードの使い方シリーズです。⇒前回の記事はこちら
今回は空間系セクションのパート2、「リバーブ」です。私はうっすらいつもONです。
残響音を作るエフェクターですが、アンプに付いていることもしばしば。
「なくてもいいんじゃない?」というところですが、アンプに内蔵されているリバーブとペダル単体のリバーブは結構変わってきます。
アンプ内蔵のリバーブの多くは ”REVERB” というつまみが1つだけの場合が多いです。
この場合は残響音しか調整できないんですが、コンパクトタイプの多くはより細かい設定が可能です。
原音とエフェクト音の割合を調整するつまみです。ストライモン製品にはこのミックスつまみが付いているものが多く、右に回すほどエフェクト音が増します。
右に回しきると原音が消えます。原音が消えると残響音のみとなるのでなかなか不思議な感じですが、何かおもしろいことができそうな気になります。忍者的な。
小さいミキサーが内蔵されているみたいな感じですね。
このつまみの役割と同じ扱いとして E.LEVEL / エフェクトレベル のモノもあります。
この場合はエフェクト音のレベル調整となりますので、かかりの強さ調整となります。ミックスのように原音を消したりということはできません。
リバーブが減衰していく速さを調整するつまみです。うっすらかけたい時、深~くかけたい時、その時々で様々なリバーブ効果を狙えます。
この部分のつまみの名称は (REVERB) TIME のモノもあります。ベンチャーズのテッテケテケテケはかなり深めですよね。
リバーブ音の音色を調整するつまみです。表記は TONE / トーン だったりもしますが、明るいリバーブ、暗いリバーブ、キャラクターを左右する部分でもあります。
カントリー系には底抜けに明るいリバーブがハマり、怪しい雰囲気にしたい時は暗めに、ジャンルに合わせた調整が可能となるコンパクトならではのつまみです。
音の信号が入ってからリバーブ音が鳴り出す時間を調整します。低めに設定するとリバーブ音がすぐに鳴り出すので、さほど広くない場所での残響音を再現、高めに設定するとリバーブ音まで間が空きますので、広い空間での残響音を再現します。
教室で手を叩いた時と体育館で手を叩いた時の響きの違いをイメージしてみるといいかもしれません。
今回はシンプルですが、ディケイはゼロからスタートした方がセッティングしやすいです。
ある程度広いスタジオでのバンド練習では、リバーブがなくてもさほど違和感がないかもしれませんが、狭いスタジオでリバーブがないとオケの中で少し浮いた感じになってしまいます。
なのでバンドサウンドにフィットする具合に徐々にディケイを上げていくと、より一体感が出ると思います。
バンドになじむ音になる、あるとないとでは大違いなリバーブです。