山脇オサムです。
ギターを始めたばかりの方にぜひやってもらいたいコピーのポイントがあります。
昔はCDとタブ譜を頼りに練習していたんですけど、今はYouTubeに有名ギタリストの演奏動画がたくさんありますよね。ライブ動画からレッスン動画まで。
その中には初心者向けの内容もたくさんあるんですけど、その動画を見るときに映像をガン見してほしいんです。
いや、冗談ではなくてですね、本当に映像をガン見するんです。
例えばチョーキングをしている場合は、
・どの指でどんな角度でやっているのか
・親指はどんな形か
・脇の開き具合はどうか
・使っていない指はどうなっているのか
というところまでガン見して真似するんです。
フレーズのコピーではなくて映像のコピーです。これってめちゃくちゃ大事なんですよね。
フレーズだけのコピーだと変な運指でも「とりあえず弾ければOK」ってことになりがちなんですけど、それだと上達にブレーキがかかっちゃうんです。
ブレーキかけながらアクセル踏む、みたいな。
そう言えばモトクロスライダー時代に、フロントブレーキを握りしめて完全にタイヤをロックさせた状態で走る、という練習をしたことがあります。(バランス取るのが超ムズい)
※世界トップライダーのジェームス・スチュワート!
なのでちゃんとした運指をしないと意味がないっていうのがあるんですよね。
これはピッキングでも同じで、どういう位置でどんな角度でどんなスピードで弾いてるのか、という突っ込んだところまで真似するんです。これはちょっと上級編ですけど。
同じ初心者の方でも上達に差が出るのはこの「観察力」が結構影響があると思っていて、例えばレッスンをやっていた時でも、上達する人は僕の指をじっと見てるんですけど、なかなか上達しない人は自分の指を見てるんですよね。
答えが目の前にあるわけなので、そういう時は相手の指を見ていろんな情報を盗んだ方が絶対いいです。
映像には上達のヒントがたくさん散りばめられてるのでぜひトライしてみて下さい。オススメです!
昔、ベンチャーズが流行った時にどうしてもニュアンスが出せないフレーズがあったそうです。
当時は譜面なんてなくてレコードから流れる音だけを頼りにしてコピーしていたんですけど、ベンチャーズの映像がテレビで流れた時に「そういうことか!」とぶったまげたそうです。
それがチョーキングです。
今では当たり前ですけどその発想がない時代のチョーキングはかなりの裏技だったと思うんですよね。「それありかよ!」っていう。
やっぱり映像の力は凄いと思います。