山脇オサムです。
ビブラートには色んなやり方があります。
人差し指の付け根を支点にして弦を上下に揺らすとか、関節の屈伸だけで弦を揺らすとか、バイオリンみたいに横に揺らすとか。
一般的には指や手首を使うと思うんですけど、僕は「肘」を使ってビブラートをかけることがあります。
ちょっと限定的なんですけど、人差し指でビブラートをかける時によく肘を使います。
押弦している人差し指と手首を固定した状態で肘を動かすと、肘の動きがそのまま指先に伝わるので結構ワイルドなビブラートがかかるんですよね。
もっとマニアックに踏み込むと、1弦上でやる場合は特に効果的です。
1弦ってネックの端にあるのでビブラートがかけにくいんですけど、肘を使うと他の弦に負けないくらい揺らすことができます。
ビブラートの揺れ幅やスピードってフレーズの雰囲気に直接影響するので、この使い分けはかなり使えますよ。
肘を使うとかめちゃくちゃマニアックな話ですけど、ビブラートがフレーズに与えるものって本当に大きいですからね。
もし「1音だけ使ってソロを弾きなさい」という大喜利状況でソロを弾くとしたら、使うテクニックはリズム・ダイナミクスに次いでビブラートが絶対入ると思います。
ビブラートのさじ加減だけで、激しく歌わせたりしっとり囁いたりってできますからね。
え?
「1音だけ使ってソロを弾きなさい」なんていう状況はそもそもないって?
いやいや、僕は実際にライブの演出でこれをやったことがあります。
「全てのテクニックを凝縮して最高の1音を弾きます」とか言ってベースにソロを振るんです。
シーンとした状態で十分な間合いを取った後に「ベン!」と1音だけ弾くっていう。笑
ビブラートってアナログなので個性がめちゃくちゃ出るんですよね。これは1回突き詰めてみるっきゃないです。
もちろんギターも泣いてきます!