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こんにちは、リペアショップ小岩funk河田 健太です。
今回は、肝心のフレットを打ち込む所のお話をしましょう!
フレット打ちもリペアマンによって色んなやり方や考え方があります。「ほうほう、こんな方法なんだな~」くらいに思ってもらえると良いかと思います!
まず、これを見て下さい。
何これ!?と思われるかもしれませんがフレットなんです。
フレットってのはこんな感じでロールになってます。何本分あるんでしょうね。笑
一般の人が市販で買うのは短くカットしてあるやつもありますね。
これを適当な長さに切って、指板のRに合わせて曲げます。
この時、こういう工具があると便利です。
均等に曲げる事ができます。
この工具がないと、ペンチとかで挟んでエイっ!って曲げる事になるのですが、端っこだけ変な角がついてしまったりして、綺麗に打ち込むことが難しいです。
この時に指板のRより少しだけきつめに曲げます。
こうする事で端っこが浮いたりしないようにします。
さあいよいよ打ち込むワケなんですが、
・金槌で直接叩いて打ち込んだり
・R付きのあて木を使って打ち込んだり
・プレス機で圧入したり
と、色んなやり方があります。
どのやり方にも一長一短ありますので、みんな試行錯誤しながらやってるんじゃないでしょうか。
僕は基本的には直接打ち込む派で、金槌のヒット部分には真鍮製のものを使っています。
真鍮製は鉄より柔らかいのでフレットに傷が付きにくいんですね。
金槌で打ち込むのはどんな指板Rにも対応できるけど、打ちムラができやすいと言ったデメリットがあります。
圧入は逆のパターンで、ムラはできにくいけどRの対応がやりづらいです。
知り合いのリペアマンは金槌2つ、二刀流でカンカンやってました。なんでも同時に2カ所叩くことで端が浮きにくいというメリットがあるんだとか!?
たまーに、「自分でフレット打ったんだけど、どうにもならないんで使えるようにして下さい!」という依頼が来たりします。
やはり、かなりあっちこっち浮いてたりしているんで、結局やり直すことになります。
うーん、フレット打ちは難しいですよ!
多分、蕎麦が上手く打てるようになるくらい難しいと思います。蕎麦打ち3年こね8年といいますもんね~。