プリ管のプリは小さくて可愛い所から「プリティ」のプリから由来しています。
はい、嘘です。前回説明しましたね。
でも可愛いのは間違いないですよね。電源入れると中のヒーターがほんのり灯るのもたまらん!
画像左は12AX7より更にちっこくてプリティな5670という真空管。
12AX7と同じ電圧増幅管です。
暇が出来たらこれでオーディオアンプ作ろうと企んではや5年が経過しちゃっています。苦
こんにちは、小岩ファンク河田健太です。
前回、12AX7はプリアンプの増幅回路に使われていると書きました。
今回は12AX7についてもう少し掘り下げてみようと思います。
まずはうちで使っている測定器をご紹介します。
これが非常に優れものでして、真空管が生きているか死んでいるか、増幅率やノイズの有無も調べる事ができます。
しかも測定できる真空管の種類も12AX7だけでなくこんなにも!
12BH7なんかはオーディオなどには良く使われていますが、ギターアンプではほぼお目にかかった事はありませんね。
12AX7には同じ増幅回路が2つ入っていて、高い増幅率なのが特徴です。
エレキギターは非常に非力な信号ですので、増幅に増幅を重ねてパワーアンプに送らなければなりません。
これはフェンダーチャンプの回路図なのですが、赤マルの2カ所が12AX7で増幅している所です。
(初期のものは違う真空管を使っている場合もあります)
高い増幅率の回路が2つ入っている12AX7は真空管アンプにピッタリだったんですね。一粒で二度と美味しい☆
真空管はハンドメイドで作られていますので、非常に個体差があります。
テスターにはセンターバリュー(中心値)が92と記載されています。92が平均な増幅率ですよ、という事ですね。
これなんかは89.0と95.0で同じ12AX7の中でも違う増幅率になっていますし、
こちらは105.9と104.3で元気いっぱい!と言った感じです。
こちらはJJという、チェコスロバキアの真空管なのですが、同じメーカーでも増幅度が違う事が見てとれます。
これは!差し替えると結構音が変わる予感!!しますよね~。
多分皆さんが興味あるのはそこだと思いますので、次回以降に実験してみましょう。