こんにちは、小岩funk河田 健太です。
この前のオフ会飲み会の時にファッションのプロのお姉さまが来られていて、「オシャレとは詰まる所なんなんですか?」と質問したら、「オシャレも結局理詰めなんですよねー」という答えが返って来たんですね。
うーむ、プロとは結局、理屈で説明できる所までその事を理解してないとダメって事なんだな〜と思いました。
よっしゃー俺も頑張って説明するぞー!笑
さてさて、ネックのジョイント法を紹介しましたので、もう少し掘り下げていきたいと思います。
前回はデタッチャブルネックのギターのメリットをお話しましたので、そこら辺から行きましょうか!
レオフェンダーさんが開発したデタッチャブルネック方式、はじめはプレート4点止めなのですが、1970年代に入るとマイクロティルト機構という、ネックの取り付け角度を変えられるシステムが採用されます。
そして、ネックプレートも3点止めになります。
マイクロティルトというのはこの赤マルの所にイモネジが付いていて、ここを締め込むことでネックに付いているプレートを押し上げ、ジョイントの角度を調整するシステムです。
この新システムはなかなか便利なのですが、改悪だ!という悪評もあります。
個人的にはこのシステムが悪いのではなく、より大量生産になったり、コストの削減などにより、その当時のギターのクオリティそのものが下がってしまったせいではないかと思っています。
その後レオフェンダーさんはフェンダー社を辞め、G&Lというギターメーカーを設立するのですが、この3点止めマイクロティルトのパテントだけはフェンダー社に譲らずにG&Lのギターに受け継がれていたようです。
かなりお気に入りのシステムだった事が伺えますね。(最近知り合いのリペアマンから聞いた話)
ですが個人的な意見としては、マイクロティルトシステムを使って調整すると、部分的に変なテンションがかかってしまうので、最終フレット辺りがハイ起きしやすくなる印象があります。
やはりネックとボディは面で密着した方が、音響的にも後々考えられるトラブルの為にもよいのでは!?というのが僕の考えですね。
以前も書きましたが、面で密着させるのにはボディを絶妙な角度で削り、平面を出す、という割と手間のかかる作業が必要です。
今はこんな物も販売されているようですね。
3点止めネックだと少し加工が必要ですが、マイクロティルトでネジが効かせてあったり、シムが挟んであったりするギターに効果的だと思います。
画像でわかる通り、0.25°(度)の角度調整でギターの状態が変わってしまうわけですからね。
ホントに微妙な調整なんですよね。
ちなみに、ネックに0.25°角度をつけるとブリッジ部分では約1mm高さの調節ができます。
ちなみに高校で習ったサインコサインタンジェントを使って計算しました。(PCが)
どうでしょう!ちゃんと数学を駆使してプロっぽくないでしょうか!!苦笑